Monthly Archives: 11月 2010

奈良四日目

朝一番で奈良県庁へ。NPO法人レイヤーボックスの月森さんと、関係部署へのお礼のご挨拶と今後の展開の可能性を探った。奈良県とは今後ともいろいろとプロジェクトを組んで行きたいと思う。

一旦ホテルに戻り、ビデオカメラ、一眼レフカメラ、そして三脚を持ち出す。あをによしTVの取材だ。今回は翁舞がテーマ。

翁舞は能の原点とみ言われる伝統芸能。但し、人に見せるためのものではなく、あくまでも神前のイベントのだった為、ひろくは知られていない。正倉院にも近い奈良坂町の奈良豆比古神社で待ってくれたのは 翁舞を守る松岡嘉平治氏。なんと90才。

特に強調されていたのが、能とは異なり地域の神前で舞うことを基本に考えて、地域住民だけの力で守り続けていると言う事実。これには感服した。翁舞は3人で踊るものがるという意味もお話いただいた。

神社のその他のお宝も資料館で特別に見せていただいたが、なんとも貴重な資料が何げなく置いてある。しかも自宅から持ってきがものも多いという。もちろん最も大切なものは博物館入りしているのだが、舞がある秋には毎年引き取りにくそうだ。実際に使い続けられいる面や衣装には長い歴史の息吹が吹き込まれていることだろう。

取材が終わりホテルで荷物を受け取り移動。月森さんが紹介してくれたのは、今回のイベントでもご協力頂いた奈良県酒造組合多山藤樹氏の運営している奈良酒専門店酒蔵ささや。近鉄奈良駅からまた商店街に入り込む。ここでは立ち飲みで格安でお酒が飲める。しかも試飲もあり。どのお酒にお金を払ったのか、どれが試飲だったのか、わからなくなる感じで奈良の最後の一時を楽しんだ。多山氏の実家近くの竜伝説などを聞いているうちに良い気持ちになってきた。奈良は奥深い。

夢見心地の状態で帰りはビジネスクラスの席で関空から羽田に。なぜか関空で購入したお土産は奈良の柿の葉寿司と和歌山の梅干になっていた。