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2007ヨーロッパ旅行08デュッセルドルフ/ロンドン

月曜日の朝、私の家族だけT君にピックアップしてもらい空港へ。私たちはロンドンに向かった。K君はT君とハイデルベルク経由でフランクフルト空港に送ってもらったらしい。ハイデルベルクも以前一人で行った事があるが、綺麗な街だ。今回はこれで飲み仲間とはお別れ。残るは英国での家族サービスだ。

娘も妻も21年ぶりのロンドン。ヒースローからはロンドンタクシーでサウスケンジントンに移動。地下鉄の移動も考えたが、二人には景色が見えた方が良いだろうと思いタクシーにした。ロンドンのホテルもかなりお高い。なかなか3人部屋というのがないが、今回泊まったホテルHoliday Inn Kensington Forum Hotel Londonはソファーがエキストラベッドになるシティーホテルだ。交通の便が良く、マイルも溜まるのでここにした。この日はダイアナが亡くなって10年目だったようだ。
ホテルから地下鉄に乗ってピカデリーサーカスのロンドン三越に向かう。ミュージカルツアーのチケットを取りに行く為だ。ロンドンの地下鉄、現在は初乗りなんと1000円。現金だと4ポンド。こんな高い公共交通機関はおかしい。でもトラベルカードだとピーク時を外せば5.1ポンド。バスも乗れるので、旅行者には絶対これがお得。また、オイスターカードというSUICAのようなカードで乗ることもできる。ちなみにDepositは2ポンド、500円程。SUICAと同じくらい。ということなのでロンドンの地下鉄に乗るには要注意。つまり情報を集めない人間は高い金を払えってことなのだろう。

ミュージカルはインターネットで調べてみると、ディナー付きチケットがお得だったので東京で予約。ドルーリーレーン劇場の「The Load of the Rings」。本当はT先生も観たモンティパイソンの「Spamalot」も候補だったのだが、私が選択するのはやはりこれしかないだろう。三越でチケットを受け取るときに驚いた。なんとこの日からロンドンの地下鉄がストに突入するということ。夜中になるとピカデリーライン、ノーザンライン、ベーカールーラインの一部しか動かいていないというのだ。

「でもそんなの関係ねえ!」とばかりに、ロンドン市内観光に出発。まずはベーカールーラインでシャーロックホームの聖地ベーカーストリートへ。実は私の妻がシャーロックホームズが大好きなのだが、前回ベーカーストリートで記念写真を撮った時は私と娘しか写っていなかった。バカチョンカメラのフィルムが最後でしかも時間が無く、一番肝心な妻の記念写真が撮れなかったという事件が20年前に起きていた。それ以来ずっと私がイギリスに行く機会がある度に、我が家では小言を言われっぱなし。今回のツアーも妻にとってはこの記念写真が一番の目的だったかもしれない。デジタルカメラで思う存分撮影していた。しかしここでまたまた事件が!以前は確か銀行が聖地だったはずだが、現在工事中。その番地221Bはなんと移動していた。つまり、もともとの番地をバックに今回も写真は撮れなかったのだ!次の機会は一体何年先だろうかと想像しながら、番地を無理矢理移したシェークスピア博物館を訪問。お土産だけはたくさん購入してきた。ところでグラナダTVシリーズで出演していたJeremy Brettって、ミュージカル映画のMy Fair Ladyの「君住む街角で」を歌っていたフレディだって知ってましたか?

次はホースガードを含めたビックベン周辺へ。

映画「ダビンチコード」でもこのあたりでの撮影シーンがありましたね。

ロンドンにしてはとても良い天気で、青い空にビッグベンが映えた映像が撮れました。

首相官邸のあるダウニングストリートからホースガードへ。ホースガードはいつ撮影しても絵になりますね。

テムズ川河畔に移って、シェークスピアーのグローブ座からロンドン塔まで散策。結構な距離を歩いた。

バスでセ ント・ポールズ大聖堂を横切って、レストランChristopher’sのあるコヴェント・ガーデン地区へ。食事はアメリカンステーキ。かなりおしゃれな 雰囲気で、本来ならゆっくりと楽しみたいレストランだったが、ミュージカルが始まるまで40分程しか残っていない。その事をウエィトレスに話すと、いきな り食事が出てくるスピードが変わった。もともとパック申し込んでいるのだから、そんな情報共有していれば良いのに、やはり個人情報の問題がここにもあるの だろうか。
久しぶりのウエストエンドの劇場。入る前からエントに囲まれたホビット達のイメージ図が掲げられていて雰囲気抜群。こんなにうきうきしているのは私だけ だったのかもしれない。朝から歩きずめの一日で、食事をしたばかり、暗闇の中で妖精が出てくるシーン続発のシーンの中で、我が家族は前半すやすやとお休み 状態だったようだ。私だけがぎんぎらになって楽しんでいた。
ミュージカルの出来は上場。良くあの長いストーリーをテンポよく2時間半の幕間に納めたものだ。脚本家に脱帽。ミュージカルになって改めて、ミドルアース が音楽に満ちあふれた世界だったのではというイメージが湧いて来た。何しろ妖精と人間、ビール好きのホビット達が一緒に生きていた時代という設定で、何か 共通な楽しみをと考えたら、音楽しかないでしょ。トールキンファンは必見です!

さて、ここまで一気に駆け足で時間配分も完璧に(少しディナーの時間配分は間違えましたが)、ツアーガイドできていたのだが、やはり地下鉄のストには参っ てしまった。まず、もより駅のCharing Crossからは入場もできなかった。仕方なく徒歩でピカデリーラインのあるLeicester Squareへ。そこからHyde Park Conerまではなんとか地下鉄が走ってくれていた。しかしその先KnightsBridge, South Kensington, Glousester Roadという駅にはどうしても行く事ができない。ようやく混雑しているバスに乗り込むが、バスの路線図を持っていなかったので、ゆっくりと乗っている事 もできず、このあたりだろうと思う所からホテルを目指すが、夜中の12時位に徒歩で探し当てるのは一苦労。世界中の地図が頭に張っていると自負していた私 でもお手上げだ。流石に最後はタクシーに乗ってようやくホテルについた。

2007ヨーロッパ旅行07デュッセルドルフ

翌日は日曜日。日曜日のヨーロッパの街は静かだ。


Hotel Zur Kroneの朝食はハム、チーズとパン、コーヒー。ハム、チーズは日本食の納豆にあたるのかな?高里君に言わせると、このあたりでは朝七時には肉屋に買い物客がいるとのこと。ちょっと日本の昔の朝の豆腐屋のような存在なのだろう。

何もすることがないので、ホテル周辺を家族で散歩、少しきりっとする朝の空気の中、あまり街中では見ない猫が出窓の日差しを楽しんでいる家を発見。しばしゆったりと流れるヨーロッパでの時間を楽しむ。昼はT家に寄って、冷や麦をすすった。これがまた格別!日本人に生まれてよかった。
午後はベンツでデュッセルドルフの街をドライブ。W君はこの時仕事の疲れからか、T家でぐっすりお休み中だ。途中、ライン川で大量の羊を発見。なんと河原で羊飼いを営んでいる人がいるらしい。川は氾濫しないのだろうか?なんとも不思議な光景だ。

今日は少し早めに夕食をとった。T家の近くの中華レストラン。どうも日本人は海外赴任すると必ずチャイニーズのおいしい店のそばに住むのだろうか。パリのW家のパターンと同じだ。W君は食後タクシーで空港に。月曜日からはまたパリで仕事が始まる。我々は最後の夜を高里家でビールとワインとお酒をいただいて過ごした。

2007ヨーロッパ旅行06ケルン、デュッセルドルフ

https://youtu.be/FHRGNBFQwvE

帰りはケルンの大聖堂へ。ゴシック建築の代表だ。

「本を黙読したのはルターの宗教改革以降」という説をK君がドライブ中力説。
その頃には識字率も低いし、何しろ本の出版は年間300冊程の時代なので、一般の人が黙読を習慣にするなんて説はいかがなものか?そんなところに突っ込みを入れるのが文学部出身者の嫌らしさか?
途中社内でぐっすり寝てしまった。ケルンの大聖堂の近くまで来ると、20年前に来た時の駅周辺の様子が思い出された。人間の記憶力ってすばらしい。当時は 一人旅だった。すごい威圧感と、内部のステンドグラスがすばらしい。ステンドグラスは2重ガラスになっていることを発見。外側は汚れてもステンドグラスは 汚れない仕組み。

一路デュセルドルフへ。レンタカーをT君の会社のそばのAvisに返却。無人のレンタカー屋。土曜日は半ドンということらしい。車のキーと書類をボックス に投函して返却終了。近くに日本食スーパーがあるというので立ち寄る。「松竹」という店名。ほぼ3倍の食材価格。W君はうどんと麦茶のティーバックを買っ ていた。パリまでもって帰る予定。

夕食を食べに旧市街の伝統的パブに。私のビデオとW君のカメラ持っている姿を見て、典型的な日本人旅行者をちゃかすかのように、パブで飲んでいたドイツ人 にからかわれた。結婚を明日に控えている男性がバチェラーパーティをやっていたのだろう。罰ゲームをやらされているのか、しきりにこちらにちゃっかいを出 してくる。一人は初めて吸った葉巻の最後の一本をこちらに吸えと迫って来た。顔は緑色のへんな化粧。宮島と日光に行った事があるらしい。良くサッカーの試合に観客でいるようなタイプ。しばらくすると去って行った。


私たちのテーブルのビールは合計19杯。一杯飲むごとにビアコースターに一本鉛筆で線を入れていた。消しゴムを持ってくれば良かった。ソーセージとアイス バインを食べる。アイスバインは豚の骨付きすね肉料理。T君は骨までしゃぶっていた。帰りは地下鉄で帰路へ。スーパーで水を買い、高里家でメールを確認し て寝た。
どうやら会社のサーバーがダウンしているようだ。メールで東京に再起動の指示を送り作業してもらった。ネットさえ繋がっていれば仕事になる。

2007ヨーロッパ旅行05パリ&デュッセルドルフ

パリ最終日は凱旋門近くのカフェフーケでの典型的なパリの朝食。エスプレッソとクロワッサン。15ユーロ。ここは、イングリッド・バーグマンの映画「凱旋門」の舞台になったカフェ。パリに来るたびに必ず一度は寄っている。地下鉄でプランタンとギャラリーラファイアットデパートへ。最近有名になったマカロンの有名店には日本人の列が出来ていた。

歩いて、オペラ座からサントノーレ通りをウィンドウショッピング。最後に何度かグラスやデキャンタを購入したバカラの本店に入り込み、美しいクリスタルを眺めて来た。今回は時間がなくショッピングはできなかったが。
実は昼にK君とW君と合流する約束があったのだ。レンタカーを借りたポルテマイヨーのラウンドアバウトの近くの南仏レストランで最後のパリの食事会。少し濃いめの味付けのシーフード料理。なかなかボリュームもあり、おいしかった。今回は私が全てを支払った。ここは昼間からW君が接待でも使う所らしい。
夕方シャルルドゴール空港から次の目的地ドイツのデュッセルドルフへ向かった。

出迎えてくれたT君は、翌日のドライブの為大型のレンタカーを用意してくれていた。ドイツに駐在しているが、担当はヨーロッパ全域らしい。ビジネスはほとんど英語で事足りるようだ。転勤前はかなりドイツ語を勉強していたようだが。T君は奥さんと二人での生活をデュッセルドル郊外のMeerbuschという街で過ごしている。W君も遅れて到着。
日本にいたら住居費、車も支給されないが、ドイツに来たらいきなり生活がグレードアップしている。海外赴任もそう悪くはなさそうだ。何しろ給与がユーロで支払われるのは、今はお得。社用車もベンツだ。
T家は日本でもドイツでも私たちにとっては飲み屋のような存在。奥さんが飲める人なので、出てくるおつまみがタイミング、量とも抜群だからだ。ドイツ到着一日目の食事会は案の定T家での和食宴会になった。ドイツビールもこのあたりではミュンヘンとは異なり、デュンケル系の小さなグラスで飲むスタイル。結構和食にも合う。なにしろ煮物から始まり、おにぎりは出てくるはで、我が家族もまたここで一息。T家の近くに取ってくれたホテルはヨーロッパ特有の田舎町のパブがやっているようなこじんまりとしたホテル、Hotel Zur Krone。散歩をする為にホテルに地図を頼んだところ、親切に地図を貸してくれた。残念ながらインターネットは繋がらなかったが、パソコンをT家に持ち込んで、メール等のチェックをすることができたので何の不便もない。私は日本との仕事のメール、娘はしきりにSNSへの書き込みをやっているのが印象的だった。