避暑地の海岸沿いのホテルに宿を予約してあったので、田舎道を一路、サン・マロへ。実はインターネットで調べて、この街にカジノがある事が判明。ラスベガ スに何度か一緒に行ったことがあるK君も一緒だったので、一儲けしておいしい海産系のフランス料理を堪能しようという目論見だった。
ホテルについてみると予想した以上に景色の良い海沿いのホテル。既に海水浴客は少なかったが、海を眺められるホテルのバーで6時間程のドライブの疲れを癒 しながらビールを飲み干した。ホテルのコンシェルジェに聞いて近くのレストランへ。これから儲けるぞ!と語りながらK君がシャンパンと料理をご馳走してく れた。各自、量はあまり食べられないので、アラカルトでオーダーしたが、これが思いもかけず絶品だった。ようやくおいしいフランスに到着した気分を味わっ て、いざサン・マロの市内へ。
徒歩で10分程海沿いを歩いてカジノを探す。ようやく街の入り口に発見したが、様子がおかしい。豪華な避暑地のカジノを期待 していたのだが、なんとそこは場末のゲームセンターのようだった。一応入場にはパスポートの提示が必要。唯一ディーラがいたルーレットもオーソドックスな ゲームではなく、こどものおもちゃのようなものだった。数字も12程しかなく、投げるボールもゴムボール。それでもせっかくだからと妻と娘は少しだけチャ レンジ。一方K君と私は一気にやる気が失せてしまって、結局何もせずに退散してきてしまった。あの食事はこのままおごりで良かったのだろうか?
サン・マロの旧市街はなかなかの雰囲気を持っていた。夜のそぞろ歩きをしながら、ストリートパフォーマンスみたり、ウィンドーショッピングをしたり。最後 にカフェに入って、カフェオレを堪能。フランスの田舎もなかなか良いかもしれない。タクシーの数が少なかったので、既に寒くなって来た海岸沿いを早歩きで ホテルに向かった。