散策してたら、素敵な蕎麦屋のロゴ発見

台風18号。
東京中の電車が動かなくなっていた。どうやらJRは25メートル以上の風が吹くと、運転を見合わせるということになっているらしい。午後山手線が動き出したので、本来の今日の予定であった幕張で開催されているCEATECへ行こうと東京駅へ向かった。
残念ながらまだ京葉線は動いていない。出展者に電話してみると、やはり今日は電車が動いていないので、展示会場に行くのをあきらめたとか・・・展示物どうやって管理しているんだろう?仕方ない、今日は臨時休業にしよう。
ということで、京葉線のホームから地上に出るとそこはブリックスクェアだった。恐らく日本でも最も地下の高い公園かもしれない。こぎれいな中庭で少し休憩。
天気が良く気持ちよいので、ふと「歩いて!」帰ってみようと思い立った。
途中有楽町のビッグカメラに立ち寄り、映像機材の価格を確認。帝国ホテルの中を抜けて、日比谷公園へ。普段は歩いて行く方向ではない角で噴水を発見。こんなところに噴水があったんですね。車で通り過ぎていると気がつきませんでした。
東京タワーを横目に、三田の慶應義塾を通り、最後に一度立ち寄りたかった古本屋へ潜入した。古本屋とは思えないこぎれいなお店。車を止めておける通りでもないので、いつも通り過ぎてしまっていた書店だ。
いくつかめぼしい本を発見。とりあえず、少し通ってみる価値はありそうだ。
さて、どんな収穫があるかこれから楽しみになってきた。
東京都港区高輪3丁目9−8高輪インターコート -03-3473-3255
サイクリングシリーズ!
今日は五反田を出発して、品川宿を中心に東海七福神を巡ってみました。
思ったより勾配もすくなく、気持ちのよいサイクリングになりました。歩いて行く事も可能ですが、今回は自転車で巡りました。
まずは品川神社(東京都品川区北品川3-7-15)からスタートです。東海七福神のコース看板があり、これからの道筋の概略を頭に入れる事ができます。旧東海道と国道15号線が途中まで平行に走っています。いつもは自動車で国道15号を走ってしまって、途中の街並を味わえていませんでしたが、今回は歴史を感じながら旧国道を進みます。
品川神社は国道15号に面しています。五反田からは御殿山を超えて行く方法と、目黒川沿いに大崎経由で抜けて行く方法があります。御殿山の坂は結構きついので、今日は楽をして目黒川沿いを選択しました。昔は小さな町工場や缶詰工場などもあり、大型のトラックも出入りしていた地域ですが、最近の再開発で見違えるように変化してしまった大崎駅と五反田駅の間の高層ビル群を抜けて走るのも、なんか都会に住んでいる醍醐味を味わえる感じがします。
品川神社の入り口到着。
急階段が圧巻です。お祭りの時にはこの急階段を御神輿を担いで法被を着た男達が登り降りします。また、出店も階段途中にも出て気分を盛り上げてくれます。
階段下には七福神の一人、大黒天の像が設置されています。この東海七福神巡りの気分を盛り上げてくれるモニュメントになっていますね。
インドでの大黒天は戦闘神でしたが、中国では唐の時代に善い神になり台所の守り神に変化、日本では神話で登場する大国主命と同一視され、富や豊作をもたらす神として民衆に浸透していったそうです。国も違うと神様の性格も変わってくる面白い例だと思います。大きな布の袋を肩にした姿がチャームポイント。きっとおいしいものをたくさん食べていたのでしょうね。俵の上に乗って打ち出の小槌を振っているようです。食べる事には困らないという台所の神の影響が見て取れます。しかし、お腹は成人病を疑わせる程成長しているようです。私も気をつけないと。ということで、サイクリング、サイクリング!
階段を登り終わる直前の左手に富士山登山口?があります。途中の階段には3合目、5合目などの雰囲気を盛り上げてくれる道標が埋め込まれていたりして、茶目っ気たっぷりの演出です。単に岩を盛り上げて少し高台にした塚にしただけなのですが、結構急な階段になっているので、滑らないように気をつけてください。きちんと鉄の鎖でできた手すりまで付けられています。登ってみると景色も抜群なので、ミニ登山気分を味わえる趣向になっています。カロリーを結構放出できるチャンスです。
本堂までは少し長めの参道が用意されており、少し行くと右手に神楽殿まで用意されています。縁日の時にはこのあたりの広場は出店でいっぱいになります。5月の静かな午後、今日は人も少なくて、暑くもなく寒くもなく、なんか悠久のひと時を味わう事ができました。
子供用にブランコとパンダのスプリング遊も用意されています。隠れた公園のようになっていますね。
品川神社前の横断歩道を渡って、北品川の商店街に入って行きます。つきあたりの道が旧国道になります。雰囲気のある商店街です。
左に曲がって少し行くと右手に次の目的地が見えて来ました。
一心寺(品川区北品川2-4-18)です。油断している間に見過ごしてしまう程、商店街の中にとけ込んでいるお寺でした。解説によると中国の長寿の神、寿老人の出番です。でも寿老人の像がみあたりません。
代わりにご本尊でもある千葉成田山からの不動明王像が入って左手にみつかりました。右手にはこのお寺の由緒らしきものが書かれていて、ようやく寿老人の文字を発見。ここが東海七福神のひとつであることがわかります。今回はお寺ですので、お参りの仕方は神社とはことなるのですよね。七福神を祭っているのは神社ばかりではなく、お寺だってこともあるわけです。つい、間違えてしまいそうになります。
自分で撮影できなかったので、他のサイトから引用します。
http://www.ji-sha.com/teratabi/jisya/jisya_info.php?key_id=031313109090055018121&sub_key=000001
一心寺の本堂を旧国道から見ながら振り返ると、小道があります。地図によると、どうやら次の目的地はこの小道を行くようでしたので、自転車で入り込みます。
と思ったら、すぐに次の目的地養願寺がみつかりました。小道がちょっとした広場になっているところに到着。建物右手に品川区の設置した解説ボードを発見して養願寺(品川区北品川2-3-12)であることを確認しました。なにしろ、門もないし、本堂だけの作り、お寺が民家の中に浸かってしまったような感じです。しばらく本当に養願寺なのか迷ってしまいました。
ここではどうやら虚空蔵尊が祭られているようです。密教でも重視され、胎蔵曼荼羅の虚空蔵院の主尊ということらしい。私が曼荼羅に凝ったのは大学時代でした。懐かしい響きです。
東海七福神では布袋様がいることになっています。残念ながらどこにあるかわかりませんでした。後で調べたらどうやら本堂の阿弥陀如来三尊とともにあるらしい。左のサイトから取り急ぎ引用させていただきました。
http://4travel.jp/traveler/ralphin_2006/album/10118435/
布袋は調べてみると中国の僧侶だったのですね。大きな袋を背負った太鼓腹の姿が有名です。何を入れる為の袋だったのでしょうね?常に袋を持って歩いていたから布袋という名前がつけられたそうです。どうやらお恵みものの残りを入れて歩いたとか。生ものだっら腐ってしまうけど平気だったのでしょうか?それとももっと恵まれない人に分け与えていたのかな?などど変な空想にふけってしまいます。
さて、次は荏原神社(品川区北品川2-30-28)です。旧国道に戻って右折、すぐに目黒通りとの交差点につきます。そこを渡ると商店街の敷石も整備された道になっていきます。坂を少し下ると目黒川にぶつかります。目黒側を右折する、神社に通じる朱塗りの端が見えて来ます。
りっぱな造りですね。以前お祭りに一度だけ来た事がありましたが、出店のコーナーだけ覚えていて、本堂などはゆっくりと見ていませんでした。
朱塗りの端の先には鳥居があり、鳥居のすぐ左手横にありました。ヱビス様です。夷、戎、胡、蛭子、恵比須、恵比寿、恵美須様は唯一の日本の福の神ですね。
といっても諸説ありようでして、詳しいところはまたお調べください。荏原神社は目黒川沿いにあります。昔は神輿ごと東京湾に入っていったそうですが、最近は船に乗せられてお台場まで行って担がれるそうです。そうヱビスは海から来た何か不思議なもの(イルカ、クジラ、ジンベイザメ等の死骸?)を讃えたということもあるようですね。少なくとも鯛を抱えていますので、さぞやおいしい鯛を食べていたのでしょう。
夷、戎、胡等は朝廷からは遠い国々のもの、人などを表す言葉ですから、やはりペリーの来航のようなものを恐れていたあのでしょうか?いかにも島国らしい逸話です。商売繁盛を願っている訳なので、きっと貿易の神様なのでしょうね。今の日本経済を支えているのかもしれません。外需依存に頼りすぎるのも問題ですが・・・
ちなみに荏原神社のトップページ、フルフラッシュでお金かけてますね。京都の八坂神社と関係しているようです。荏原郡(品川、大田、目黒、世田谷)で最も由緒正しき神社だったとか・・・皇室、源氏、徳川とも縁が深いようです。品川宿の目黒川沿いでみなさん一休みされたのかもしれませんね。品川宿の本陣は昔、北と南に2軒あったそうですが、現在残っている北本陣跡は聖蹟公園になっていて、目黒通りとの交差点付近にあります。
さて、朱塗りの橋を渡って、次の目的地を目指しましょう。次は青物横丁の駅を超えますのでしばらく距離があります。旧街道をしばらく走ると右手に「品川宿の松」がある公園があります。静岡の浜松から寄贈された80年ものの黒松だということです。趣がありますね。このあたりにはまだ畳屋さん等も残っていて懐かしい雰囲気です。
しばらくして品川寺(ほんせんじ)(品川区南品川3-5-17)の木々が右手に見えて来ました。品川区で一番古いお寺だそうです。
弘法大師が開山して本尊は観世音菩薩(観音様)。入り口には大きな地蔵菩薩坐像(男性?)がありました。観音様は女性姿のイメージがありますが、本尊と対になっているのでしょうか?それと変身?
観音様はいろいろと変化するそうで、次第に性別はないもとみられてもいるようです。33の姿に変化するので、西国三十三所観音霊場、三十三間堂というような名称がつけられたのですね。ちなみに品川寺は江戸三十三箇所観音霊場の31番目だそうです。
また、大きな梵鐘もあり、その周囲の江戸六地蔵があるのが有名のようでした、
今回はなにしろ七福神。毘沙門天はご本尊として祭られているようです。境内が工事中でじっくり見る事ができませんでした。高野山伝来の由緒正しきものだとか。ここの毘沙門天は宝くじが当たるという噂があるらしいです。今度宝くじを買ったらぜひお参りに行こうと思います。
おもしろかったのが、銀杏の木。古めかしい太い枝(根?)が地面に向かってまっすぐ伸びています。なんか自然の偉大さ、命を感じる光景なのですが、一目見たときは馬の・・・のようで。