Daily Archives: 2007 年 8 月 27 日

2007ヨーロッパ旅行01パリ

パリ到着一日目シャルルドゴール空港。あいかわらずおかしなエスカレーター。空中浮遊しているような錯覚になる。21歳になる娘は0歳児の時に渡英して以来のヨーロッパ旅行。あかちゃんの時の思い出などあるはずはない。つまり始めてのヨーロッパ旅行。思わず写真を撮っていた。

1番のバッゲージクレームの場所を見つけるのに一苦労。エスカレーターを降りて反対側の死角にあった。我々家族3人の荷物はANAスーパーフライアーズなのでなんと3番目にゲット。なにしろビジネスクラスにアップグレードされていたので楽々の空の旅だった。東京から同行の友人のK君は通常のエコノミー客の扱いなので、荷物が出てくるのに30分程時間がかかる。ANAカードは少し会費がかかるがこういう時には便利だ。K君は会費がいくらなのか気になっていたようだ。パリに転勤になったW君はスーツ姿で出迎え。今回の旅は、大学時代からの飲み友だちの二人がほとんど同時にヨーロッパ転勤になったことで企画した旅だ。一人はパリのW君。大手筆記具メーカーで筆記具を売っている。最近では消せるボールペンを開発して売り込んでいるらしい。くれぐれも契約書では使わないようにとのコメントが何とも不思議だ。もうひとりはT君で、化学品を製造販売している大手企業に勤めている。今回はドイツのデュッセルドルフでの勤務だ。いずれもヨーロッパの子会社のトップ扱い。この年代での海外赴任指令は、勤続年数を考えると断れないタイミングだと思う。もう少し我慢すれば退職金ももらえるしね。東京から参加したK君は既にサラリーマンを引退しているが、以前は大手ゲーム会社に勤めていた。ゲームキャラクターの鉛筆やぬいぐるみを企画販売、さらに携帯電話での会員向けビジネスを成功させている。私以外はフランス文学専攻だった。みんな大学一年の日吉で同じクラスだったというのがこの仲間の出会いだ。すでに30年近い付き合いになる。今までも暇を見つけては石垣島旅行や、英国、米国などに旅をしてきた。ゼミの仲間も巻き込んだ旅もあったっけ。毎回、飲み会の時の勢いで決めた旅を続けて来た。今回もこの時期に行っておかないと、数年後飲んだ時に話題についていけないからという理由で強引に組んだ企画だった。

生命科学を専攻している娘も来年は大学4年で忙しくなるだろうしと思い誘ってみた所、喜んで参加を表明。最後には来年は結婚25年になってしまう妻にも気づかれて参加。結局久々の家族サービスの旅にもなってしまった。おとうさんの財布は薄く、カード会社のマイレージばかりが溜まる旅だった。しかもユーロが高い!

さて、空港でピックアップしてくれたW君の車はトヨタのエコカー。荷物室は我々の荷物で一杯だ。これが一番心配だったが、なんとか車に押し込める事ができた。なんと社用車らしい。日本で働いているよりこういうところは待遇が良いようだ。
W君の奥さんはパリ大学出身、国際企業に勤務していて、夫婦はたまにパリで合流するらしい。今回は残念ながら私たちとの合流は実現できなかった。そういえば、W君は87年からしばらくの間にパリに転勤していた時に、奥さんと知り合ったようだ。とても国際的にみえるが、W君自身の生まれは浅草、言問橋で、こてこての江戸っ子。奥さんも白山出身だから不思議だ。最初のパリ赴任の時はフランス語もできなければ、フランスパン嫌い、チーズ嫌いだったような。そんな時も私は一人でイギリスからパリに乗り込み、W君のアパートに潜り込んだっけ。当時はトゥールダルジャンのランチの予約をお願いしていたが、フランス語で予約ができないという言い訳で私が到着するまで予約ができず、結局私が英語で予約を取ったのこともあった。懐かしい話。

今回我々の宿泊するホテルは新凱旋門と凱旋門の間。Pont de Nuillyの交差点の南側、。ブローニュの森の入り口だった。ブローニュの森の中のフレンチレストランを仕事で借り切って、チェーン店のエステの女性達200人とパーティを開いた事もあった。私は一体なんの仕事をして来たのだろうと不思議になる。さて、そのブローニュの森の脇のHotel de Nuiilyの借りた部屋、玄関部屋にシングルベッドと奥にダブルベッド。フロアーに一室だけこのような変形部屋がある。後はビジネスマン向けシングル。250ユーロは絶対高い。なにしろ1ユーロ170円の時だったから一泊5万円以上だ。でもこじんまりとまとまっているホテル。インターネット接続は一日16ユーロ。朝食は18ユーロ。ホテルでは大きな荷物を預かってくれないのが少し不便だ。W君のアパートにはK君が宿泊。さすがに家族三人でお世話になるわけにはいかない。

夜は再び合流して、近くのオープンカフェへ。サラダが多いオーダを4皿。ワインも冷えた!赤ワイン。パリの初日の晩餐はあまりぜいたくはせずにとりあえず寝る準備の為の食事。welcome dinnerという事で、W君が支てくれた。食事の後は車で夜のパリのドライブ。一時間に一度フラッシュのようにちかちかするイルミネーションに変わるエッフェル塔とその背後に見える満月を眺めて写真を一枚。懐かしいトゥールダルジャンの横を通り過ぎ、コンコルド広場を抜けて、ライトアップされたノートルダム寺院をセーヌ川河畔から一枚と、お上りさんツアーを実施した。