ZA Project

-背景-
[デジタルキッズ育成の緊急性]
弊社は1995年からICTと教育をテーマに活動してきた。2000年度に(株)アットマーク・ラーニングのバーチャルハイスクールの創設、その後の2005年度に株式会社立特区認定通信制総合高校設立の申請のサポート等を経験した。その後全国の私学や公立中学・高校のICT活用授業のプロジェクト型のカリキュラム導入の支援を続けてきた。2016年には愛媛県教育委員会の県立高校全てにプロジェクト・ベースド・ラーニングを導入する活動の支援を行ったり、2018年SDGs未来都市の岩手町の沼宮内高校にSDGsでの地域創生プロジェクトの創出支援や、2023年デジタル田園都市国家構想の動きの中での、三重県広域連携プロジェクトの自治体での小中高校生へのメタバースを活用した地域創生ワークショップの提供の実績がある。この経験を踏まえて、ICTが如何に子供達の学習意欲を創出させるかをこの目にしてきた経験を持つ。
2023年度にはニュージーランドのダニーデン市から日本側のファシリテーターに任じられ、ニュージーランドの高校生20名と日本の高校生20名をオンラインで集めて、2週間のゲームジャムを開催した経験がある。そこでわかったのが、日本の高校生とニュージーランドの高校生との圧倒的な差だ。ニュージーランドの高校ではすでにUNIXでゲーム作りを体験するカリキュラムが導入されており、ほとんどのチームがUNIXでゲームを制作してきた。日本側はゼロ。アイデアでは負けいない日本の高校生も、さすがにUNIXでのゲーム作りを体験している生徒は皆無だった。そこで、助言したのが、メタバース(RobloxやCluster、Spatial)作りだ。少しでもこうした開発体験に近付けるために、メタバースを活用したゲーム開発の体験をさせる事が早道であることも確認できた。

[メタバースワークショップの学校カリキュラムへの導入開始]
2023年度は、CoderDojo品川御殿山での小中学生、都内の私学高校、内閣府認定通信制高校などへメタバースワークショップを提供。また、専門学校の講座としてWeb3導入講座を展開して、受講生は累計100名を超えた。愛媛県松山市では企業の支援を受けながら、一般社会人へのメタバースワークショップ(Spatial)を提供。さらには、北海道函館工業高等専門学校へのメタバースでの地方創生ワークショップのカリキュラム提供に成功していている。

-今後の展望-
[ZA企画への発展]
並行でSDGsの学習として、2021年度から品川区立の冨士見台中学校にSDGsをテーマに新規事業、新規商品開発体験をして、データベースに登録された商品・サービスを擬似サプライチェーンを作って回していくカリキュラムが導入されている。2023年度末には品川区商店街連合会、しながわCSR協議会と連携した、戸越銀座商店街での小中学生向けのワークショップイベントの展開まで実施できている。2024年度には品川区の中学生に登録してもらった、商品・サービスを商店街を動かしながらマーケットに導入していく実験を展開していく予定。この動きに現在賛同してもらっているのが、愛媛県松山市の愛媛大学付属高校の高校生、北海道函館高専の高校生、品川区冨士見台中学の中学生達、秋田県湯沢翔北高校の高校生、埼玉県学芸大学附属坂戸高校、岩手県岩手町のイベントを支える学習環境だ。

[企業が参画する地域で支える子供達への学習機会の創造]
子供達がゲーム中毒で困っているという親御さんの話を良く聞く。ゲーム課金を勝手に子供達がしてしまっているという事件も散見される。この流れでゲームへのアクセス機会を遮断してしまうのは早計だ。ゲームに振り回されている環境からゲーム制作して使い倒す姿勢への変革が必要だろう。残念ながら、学校現場(大学も含めて)では、校内からのゲームサイトへのアクセスが制限されている所が多い。弊社でもゲームのワークショップを開催する時に、学校からではなく、自宅からのアクセスを推奨したり、集合する場合には企業に場所を提供してもらう場合も多い。また、前もって、ワークショップ為に環境を整備しておいてもらうという手法を取っている。こうした環境から脱却する為にも、社会で支えられた、開発環境を日本全国で子供達に開放する事が大切だ。こうしたムーブメントを起こしていく為にもまずはメタバースの世界を子供達に数多く知ってもらうプロジェクトに産業が関わるべきだと考えている。

-導入後の研修-
プロジェクトマネジメントの手法を活かしたPBL研修、SDGsワークショップ(新規事業、新規商品開発研修)、SDGsアクティブローカルポイントシステム導入研修(サプライチェーン体験)、メタバースワークショップ等、地域との連携イベント等に対応する研修等。オンラインでの提供も実績あり。

少しでもご興味いただいた方は、ぜひお問い合わせください。