2024年度秋田県立湯沢翔北高校SDGs翔北祭で、有限会社ラウンドテーブルコムのSDGsアクティブローカルポイントシステム:L-TanQが活用されました。
きっかけは昨年度、内閣府の地方創生SDGs官民連携プラットフォームを通じて繋がった秋田県湯沢市から、社会とつながる先進的なアクティブラーニングに取り組む学校として県立湯沢翔北高校を紹介いただいたのが発端でした。
佐藤聖仁教諭の協力により、令和6年6月15日(土)10:00~13:30、2024年度 翔北祭「彩(いろどり)」において、独自のポイントシステム実証実験が行われることになりました。
総合ビジネス科ではSDGs関連商品の購入でポイントを得られるポイントシステム「Jenco(じぇんこ)」を考案し、翔北祭で導入。
▼Jencoのログインページ
▼サービスのアイコン
▼Jencoの流通量をリアルタイムで確認
SDGs Active Local Point System: L-TanQ (roundtable.jp)
協力:有限会社ラウンドテーブルコム 国際的学習プログラム研究委員会
プロジェクトチームは立候補による10人の高校生。ポイントの名称・ロゴの考案からプロジェクトが始動しました。高校生たちが考えた名称の「Jenco」は、秋田の方言で「お金」を意味する「じぇんこ」から。
東京からオンラインでシステムの講義を受けた高校生たちは、来場者がスムースにポイントを貯めたり使ったりできるように、とてもわかりやすいマニュアルを作成してポスターや動画にしていました。
そして、総合ビジネス化の同級生が地域産業と連携して開発した様々な商品をSDGsの観点から分析・評価して、17のゴールに沿ってSDGsポイントを付与。
当日は、多くの商品が午前中で完売。そして、たくさんの地域ポイントが流通し、SDGsポイントが貯まっていました。特に「3. すべての人に健康と福祉を」「11. 住み続けられるまちづくりを」「12. つくる責任、つかう責任」「15. 陸の豊かさも守ろう」そして「17. パートナーシップで目標を達成しよう」のポイント数が高く、高校生たちが重点項目としていたことがよくわかりました。(このようにリアルタイムで瞬時に集計を確認できるのがL-TanQの特徴です)
もちろん、どの商品も、ジオパークをアピールするタオル、規格外で廃棄される果実を使った飲料や食品、有機農家さんと組んだ取り組みと、それぞれのチームの想いが込められた素敵な商品です。先輩たちの研究を受け継いで、そこに自分たちのオリジナリティを加えて改善しているのも、素晴らしいと思いました。
Jencoのプロジェクトチームも、来場者のキャッシュレスに対する意識や、ポイントシステムを使ってみての感想などのアンケートを作成し、回答すると景品に換えられるポイントを付与するという方法で、しっかりと調査を行っていました。
チームの中には、将来はIT業界への就職を志す生徒もいて、東京から出張した当社の社長と対談が盛り上がりました。
担当の佐藤先生は学校DXや情報教育に意欲的で、湯沢市や秋田県の学校の現状への課題感や今後の展望を熱く語っていました。
L-TanQの活用としては、翔北祭での実証後は、湯沢市の夏の風物詩である七夕絵どうろうまつりへの導入も構想中であるとか。
有限会社ラウンドテーブルコムでは、今回のプロジェクトでシステムの導入と運用のサポートに加え、プロジェクトの開始時と終了時に「SDGsと探究力」に関するルーブリック・データを取り、探究の土台となる7つの力がプロジェクトを通してどのように伸びたかを調査しました。
yuzawa2024-SDGsと探究力について-ルーブリック(平均)
最も伸びたのが「立案力」、次いで「表現力」、「未来創造力」となっています。
このプロジェクトは、有限会社ラウンドテーブルコムが提供する「~みらいへのとびら~ ZA企画」の最初の事例となりました。続いて今年度中に、愛媛県の高校、東京都品川区の中学などで、実施が予定されています。
コメント
“秋田県湯沢翔北高校の高校生がSDGs地域ポイントアプリを活用” への2件のフィードバック
[…] このプロジェクトは、有限会社ラウンドテーブルコムが提供する「~みらいへのとびら~ ZA企画」の秋田県立湯沢翔北高校に続く2件目の事例となりました。次は今年度中に、東京都品川区の中学などで、実施が予定されています。 […]
[…] 秋田県湯沢翔北高校の高校生がSDGs地域ポイントアプリを活用 […]