絵本リレー朗読ワークショップを開催しました!#1

有限会社ラウンドテーブルコム(RTC)は、「ステラとカモメ」プロジェクト2020の導入として、山梨県富士吉田市の森林体験・木育を主体とする森林環境教育の拠点施設「ふじさんのぬく森 キポキポ」にて絵本リレー朗読ワークショップを実施し、絵本を契機とするプラスチックをめぐる諸問題と持続可能な開発目標(SDGs)の理解促進・アクションの創出に向けた一連の活動を開始しました。

集まったのは、山梨県忍野村で川の清掃などの活動をするこどもエコクラブ「キッズカレッジSAKUYA」のこどもたちと親御さんたち。

前半では、冒頭にこどもエコクラブ「キッズカレッジSAKUYA」代表の日向治子さんから本プロジェクトの経緯の説明、続いてRTC代表の柳沢富夫からプロジェクトベースドラーニング(PBL)の提案・概要説明に続いて、各家庭に一冊ずつ絵本が配布されました。

今回ワークショップで使用した絵本は、『ステラとカモメとプラスチック うみべのおそうじパーティー』Text©Georgina Stevens, Illustrations©Izzy Burton, 2020 伊藤伸子:訳 岩崎書店:刊。大日本印刷株式会社様のご協賛、株式会社岩崎書店様のご協力により、この素晴らしい絵本とこどもたちの出会いの場が実現しました!

岩崎書店様ホームページ

後半では、絵本の前半部分について、リレー朗読のリハーサルと収録を実施後、振り返り、今後のプロジェクト活動におけるeラーニングのプラットフォーム「PM Gijuku Online」への登録作業を行いました。(この日に録音したリレー朗読の音源は後日、RTCが運営するCoderDojo品川御殿山の中学生が編集してくれます)

このワークショップは、

  • コロナ禍で集団ボランティア等の行動が取りにくい中で、絵本を契機に自分たちの活動の意義を再認識して、今できる明確で具体的な方策の確認
  • 親子で楽しみながらSDGsの理解促進とアクションにつながる刷新的なモデルの実証
  • ネットワーキングと関係構築
  • 今後、遠隔地で共通の課題に取り組む当事者どうしが長期的なパートナーシップを形成していくための計画と支援

を目的に企画されました。

こどもたちはプラスチックが問題ということまでは理解していましたが「知る」段階で止まっていました。これを機にアクションの仕方を情報共有して探りたいという目的で参加してくれました。公教育から落ちてしまっているところをカバーする方策として、絵本を契機に共通の課題に遠隔で取り組むPBL活動に大きな期待が寄せられる中、社会課題に対する関心の高い保護者が多く、親子で楽しみながら取り組むことによってこどもとのコミュニケーションが深まることが確認できました。

参加者からは、次のような感想が得られました。

  • 絵本を読んで、このあいだ大磯へ行って清掃活動をしてきたことを思い出した。たくさんあったゴミは海の中から自然に湧き出てくるのではなく、みんな自分たちの生活の中から出たゴミであることがわかった。
  • プラスチックはどんどん小さくなるので手で拾えない。だからそうなる前に少しずつでも減らしていこうと思った。
  • 今までは「燃えるゴミ」として捨てていた「容器包装」をちゃんと分別できれば、最終的に「燃えるゴミ」として捨てる量はだいぶ減らせるだろう。

このプロジェクトは、12月まで続きます。今日の気づきが、今後どのように深まり、どのようなアクションに発展していくか、楽しみです!