ニュージーランドのダニーデン市と日本の高校生、ゲームジャムを初開催(前編)

「ゲーム制作を通じて、ニュージーランドの学生達と国際交流しませんか?」

ニュージーランド南島のダニーデン市からの呼びかけに応え、地元高校生と日本の高校生をオンラインでつなぎ、 ゲーム開発をするイベントが実現。有限会社ラウンドテーブルコムから柳沢・木村の2名が、日本側ファシリテーターとして、この記念すべき第1回Cross-Pacific Game Jamに深く関わり、素晴らしい経験をさせていただきました。

ニュージーランド国立の高等教育機関である Te Pukenga オタゴポリテクニクでは、幅広い分野の資格を提供していますが、中でもゲーム開発のコースは就職につながる経験が得られることで人気です。今回のイベントは、日本とニュージーランドの高校生が国際交流をしながら、Te Pukenga オタゴポリテクニクのゲーム開発コース教員からプログラミングを学べる機会となっています。

初心者もウェルカムで、
● ゲーム制作に興味がある
● 海外留学に興味がある
● ニュージーランドの文化に触れたい
● 英語でコミュニケーションをとってみたい
● 海外の高校生と繋がりたい
という日本の高校生が、東京会場のみならず、三重県・佐賀県からもオンラインで参加しました。

プログラムは三日間に渡り、初日の5月20日(土)は、ニュージーランド側も日本側も各自が自宅(または学校)から参加する2時間のオンラインワークショップでした。

はじめにダニーデン側からの開会ご挨拶では、オタゴ地方の歴史や先住民族マオリ族の伝統文化に関する言及もあり、これまで知る機会のなかった世界の話に、日本の高校生たちも興味津々で耳を傾けていました。(通訳あり)

続いて、ゲームジャムの進め方とディスコードの導入。ディスコードは日本の高校生たちにとっては、使い慣れないコミュニケーションツールだったと思いますが、さすがデジタルネイティブのこどもたち!すぐに使いこなしていました。

特に地方の高校生が、積極的に東京の高校生や、英語でダニーデンのファシリテーターともコミュニケーションを取っていたことに感心しました。

休憩を挟んで後半は、クロスパシフィック・アイデア発表会。自分が暮らす地域の社会文化を、スライドで発表し合う活動です。ここで紹介された双方の素敵な場所が、次週いよいよ始まるゲーム制作で、ロケーションのヒントとなります。

ダニーデンの高校生から紹介いただいたのは、
● まるで異世界への入口のようなトンネル・ビーチ
● Te Pukenga オタゴポリテクニクへ来る途中のちょっと不気味な道
● 市内中心部のオクタゴン
● 高校生のお気に入りアトラクション、オークランドの「Spookers」
● 南島の美しいワカティプ湖
など。

日本の高校生からは、
● 林試の森の美しい桜(東京都目黒区)
● 秋葉原の電気街(東京都千代田区)
● ひの新選組祭り(東京都多摩エリア)
● 伊賀流忍者(三重県)
● 北九州のおすすめスポット三選
などの紹介がありました。「日本語でもいいですよ」と言っていただいていたのですが、皆さん頑張って英語でキャプションをつけていました。

今回、帰国生やインターナショナルスクールの生徒など多様なルーツを持つ生徒さんが参加し、それぞれ思い入れのある場所を紹介してくれたのも国際イベントならではという感じで、印象的でした。

南アフリカ・プレトリアのジャカランダの木

次回は大日本印刷株式会社様のご厚意により、DNPプラザ(東京都新宿区)を会場に、3〜4人ずつのチームを組んでゲーム制作が始まります。ダニーデンの高校生が集まる Te Pukenga オタゴポリテクニク、そして三重県・佐賀県とは、zoomとディスコードで繋ぎます。

双方からゲーム産業の最前線で活躍する企業のゲストスピーカーによる講演も予定されています。

まさにクロスパシフィックなクリエイティブの祭典です!