放課後スクールでメタバースワークショップ

2024年7月17日(水)・7月31日(水)の2回に渡り、有限会社ラウンドテーブルコムは横浜国際文教学苑の子どもたち13名に、Robloxを活用するメタバースワークショップを提供しました。

横浜市中区に位置する横浜国際文教学苑は、国際的な視点を持つ新世代のリーダーやイノベーターを育成する放課後スクールです。国語や算数など伝統的な科目に加えてSTEAM教育やICT技術を活用した学習が行われていますが、多学年の子どもたちで賑わう教室内は、中国語・日本語・英語が飛び交う、横浜らしく国際的な環境です。

初めてメタバースを学ぶ小学3年生〜6年生の子どもたちは、どんなことをするのだろうと、ワクワクの様子で待ち構えていました。

Roblox(ロブロックス)は、さまざまなゲームで遊んだり、ゲーム制作をしたりできるゲーミングプラットフォームです。2回のワークショップで操作を覚え、個人のワールド作成からチームでの制作までを体験しながら学びますが、まずはゲームに触ってもらうところから開始しました。

大半がRobloxは初めてでしたが、マインクラフト(マイクラ)に慣れている子たちは、すぐに夢中になります。アバターの動かし方も自然に上達していきます。

ひとしきり遊んだら、いよいよ作る番です。Roblox Studio を立ち上げ、テンプレートを選ぶところから始めます。

街、海、山・・・好きな場所を選んだら、ツールボックスからアイテムを置いていきます。アイテムの移動、回転、拡大・縮小なども次々とマスター。意外と難しいのが360度の視点の移動です。

1回目の授業はあっという間に終わり、特に高学年の子たちは、解散後も残って制作を楽しんでいました。

2週間後の2回目は、いよいよ本格的にメタバース世界を設計します。

テーマは「未来の学校」です。いきなり作業を始める前に、チームに分かれて、
・どんなコンセプトで作るか
・誰が何を作るか(役割分担)
高学年のリーダーを中心にディスカッションし、発表し合いました。

次に、リーダーがテンプレートを選んでワールドを開き、チームメンバーを招待します。チームで共同制作できるのが、Robloxの楽しいところです。

無事みんな同じワールドに入れたら、建築作業が始まります。決めていた役割分担に従って作業していきますが、自分がどこにいるかわからなくなったり、思い通りに物を動かすことができなかったり、苦労していました。

そして、ようやくチームの息が合って作業が捗り始めたら、楽しい時間は終わりに近づいていました。

最後に発表タイム。子どもたちの自由な発想で作られた「未来の学校」はそれぞれに個性的で、互いに鑑賞して感嘆し合いました。

日本の子どもたちがメタバースでアイデアやデザインのスキルを学ぶことは、未来において非常に意義深いものとなる可能性があります。以下はその主な理由です:

  • 創造力と表現力の強化:メタバースは、物理的な制約がないため、子どもたちが自由にアイデアを探求し、創造的なプロジェクトを形にすることができます。これにより、発想力や表現力が大いに伸びるでしょう。
  • デジタルリテラシーの向上:将来の社会では、デジタルツールやバーチャル環境でのコミュニケーションがますます重要になります。メタバースでの学びを通じて、子どもたちは早い段階からデジタルスキルを身につけ、次世代の技術に対する適応力を高めることができます。
  • コラボレーションスキルの習得:メタバースは、他者と仮想空間で共同作業を行う場を提供します。これにより、子どもたちはチームワークや異文化理解、グローバルな視点を養うことができます。特に、国境を越えたコラボレーションは、国際社会での競争力を高める助けとなります。
  • 現実の社会課題に対する理解:メタバース内でのプロジェクトでは、仮想的に現実の社会課題を再現し、解決策を模索することが可能です。これにより、子どもたちは社会問題に対する理解を深め、将来的に持続可能な社会を築くための意識を高めることができます。
  • 将来の職業スキルの育成:デザインやアイデア創出のスキルは、様々な産業で求められています。メタバースを通じてこれらのスキルを育むことは、将来の職業選択の幅を広げ、競争力のある人材として成長する基盤となります。

メタバースは、学びの場としてだけでなく、子どもたちが未来の社会で成功するための重要なスキルを習得する場として、大きな可能性を秘めています。