【開発進捗】「i-TanQ」のAI学習コーチが大幅進化――児童生徒の心理・思考段階に寄り添う「4段階の対話伴走モデル」を実装

子どもたちの日常の気づきや探究プロセスを記録するAI学習カレンダー「i-TanQ」において、AIコーチング機能のアップデートを実施いたしました。

従来の単一的な対話形式から、児童生徒一人ひとりの心理状態や探究の深さに応じて最適なフィードバックを提供する「4段階の対話伴走モデル」を新たに設計・実装いたしました。

教育現場における「個別最適な学び」と「安心できる居場所づくり」を両立させる本機能の特長についてご紹介します。

開発の背景:教育現場の多様なフェーズに応えるために

探究学習や日々の自律学習に取り組む子どもたちの状態は画一的ではありません。

「学校や部活で疲れ切ってエネルギーがない日」もあれば、「面白いアイディアを思いついて誰かに聞いてほしい時」、さらには「地域課題や論文テーマを論理的に深めたい時」「高度なデータ分析に挑戦したい時」など、日々のコンディションや知的好奇心のレベルは常に変化しています。

一つのトーン&マナーだけで対話を行うAIでは、時に正論すぎて子どもを追い詰めてしまったり、逆に高度な探究相談に対して表層的な返答しかできなかったりする課題がありました。

そこで「i-TanQ」では、最新の生成AI基盤を活用し、生徒の相談内容や熱量に合わせて自動で最適な伴走スタンスを選択する「4つのコーチングレベル」を確立しました。

思考と感情に寄り添う「4段階のAIコーチ」

本アップデートにより、以下の4つのレベルで柔軟かつ安全な対話伴走が行われます。

  1. おしゃべりコーチ(安心・傾聴型) 評価やプレッシャーを排し、まずは子どもの気持ちを無条件に受け止めるセーフティネット。不登校傾向や疲れを感じている生徒が、安心して本音を言葉にできる居場所としての対話を担います。
  2. ワクワク伴走コーチ(動機づけ・ユーモア型) 軽快なリズムとポジティブなユーモアで生徒の関心に火をつけるコーチ。身近な疑問や突飛な発想を面白がりながら、「まずやってみる」ための小さなアクションへ導きます。
  3. 実践・学習コーチ(探究・アカデミック型) 課題設定や仮説検証、論理構成の壁打ち相手となる知のパートナー。総合的な探究の時間やPBLにおいて、生徒自身が思考を整理し一段深く掘り下げるための「問い」を投げかけます。
  4. 学識・デジタルサイエンティストコーチ(先端・データサイエンス型) オープンデータ活用や統計分析、学術的なアプローチを支援する高度探究向けコーチ。特異な才能や探究心を持つ生徒(ギフテッド・2E等)の青天井な知的好奇心にも応えられる専門的な視座を提供します。

安全な対話環境と今後の展開

本機能では、ユーザーの個別ネームへの自然な呼びかけや、会話のラリーを重視した対話リズムの制御など、プロンプトレベルでの緻密な安全対策を施しています。

今後、山ノ内町教育委員会様や岩手県立沼宮内高校の校内公営塾「沼BASE」様をはじめとする実証フィールドでの試用を進めていき、現場の教員や支援員、生徒たちからのフィードバックを取り入れながら、さらなる伴走精度の向上を図っていく予定です。

「i-TanQ」は今後も、子どもたちが自らのペースで思考を広げ、学びの軌跡を自信に変えていける教育DX基盤として進化を続けてまいります。

【i-TanQの試用・導入に関するお問い合わせ】 有限会社ラウンドテーブルコム 学校現場、教育委員会、フリースクール等でのトライアル利用については、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。