【地域共創】大学生とAIがハイブリッドで育む中高生の「やってみたい」――いわてユースセンター「ミライト」に向けた探究伴走システムのトライアル提案

岩手県岩手町において、中高生が安心して集い、自らの「やってみたい」を一歩踏み出すための拠点として活動を展開されている「いわてユースセンター ミライト」。

有限会社ラウンドテーブルコム(RTC)では、岩手町みらい創造課様からのご紹介をきっかけに、8月にミライト代表の方とのオンライン面談を実施し、地域の中高生の居場所づくりや探究的な学びを支えるデジタル環境について意見交換を行いました。

地域の大学生スタッフによる対話と、AIによる学習伴走ログ基盤を組み合わせた新しいハイブリッドな支援の可能性について、現在進めているトライアル提案の概要をご紹介します。

背景:リアルなユースワーカーの温もりと、デジタルの気軽さを結ぶ

「ミライト」では、岩手大学をはじめとする地域の大学生スタッフ(ユースワーカー)が常駐し、中高生と同じ目線に立ちながら日々の雑談や勉強の相談、自主的なプロジェクトの立ち上げに伴走されています。

一方で、生徒たちにとっては「大人や先輩に直接話すのは少し緊張する」「自分の考えがまだまとまっておらず言葉にしづらい」といった場面も少なくありません。

そこで、まずは生徒が日常の気づきや疑問をAI学習カレンダー「i-TanQ」に気軽に書き留め、思考を整理した上で「現場の大学生スタッフや仲間とのリアルな対話へ繋げるためのブリッジ(架け橋)」として機能させられないかという着想から、対話がスタートしました。

ミライト向けに構想したハイブリッド伴走モデル

本提案では、9月にアップデートを完了した「4段階の対話伴走モデル」をベースに、ミライトの現場に即したアプローチを検討しています。

  1. 大学生スタッフへの自然な対話接続 AIが生徒の相談に答えて完結するのではなく、「そのアイディア、今日いる大学生の先輩にもぶつけてみて」「大学での様子をインタビューしてみたらどうかな?」と、現場のスタッフへ自然と声がかけられるよう促す対話設計。
  2. 活動ログとポートフォリオの蓄積 日々の探究の試行錯誤や気づきをカレンダー形式で可視化し、後から振り返ったり、学校での総合的な探究の時間や進路選択に活かせるポートフォリオとして蓄積する仕組み。
  3. 安心できる第3の居場所のデジタル拡張 評価やプレッシャーを与えず、本人のペースや関心を無条件に受け止めるセーフティネットとしてのAIコーチの配置。

今後の展望:現場のニーズに寄り添う検証へ

現在、ミライトの関係者の皆様に実際のシステムに触れていただくためのテストアカウントをご案内し、現場の運用形態や中高生の実際のニーズにどのように寄り添えるか、慎重にフィードバックやご意見を伺いながら検証を進めている段階です。

地域に根ざしたユースセンターが育んできたリアルな信頼関係を大切にしながら、デジタル技術が現場のスタッフや中高生にとって無理のない「心地よいサポーター」となれるよう、引き続き対話と検討を重ねてまいります。

【本件に関するお問い合わせ】 有限会社ラウンドテーブルコム 地域ユースセンターや放課後の居場所における学習伴走支援については、お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。