「語り部ロボット」

http://www.aoniyoshi.us/layerbox/110805-kataribe.htm

「語り部ロボット」というアイデアを提案したところ、いよいよ動き出すことになった。

  • 地域の物語の取材体験
  • ロボットへの物語の移植
  • ロボットにお話をしてもらう為の準備
    (アクションを与える為の脚色)
  • プレゼンテーション体験

が特徴となった、ワークショップを展開することになった。

舞台は奈良、田原本町。
http://www.town.tawaramoto.nara.jp/

たくさんのお話が残っているようだ。

暑い夏の日、子供たちと一緒に、言葉の紡ぎ出す、空想の世界の旅をしてこようと思う。

「PM桃太郎」に続いて、NPO法人レイヤーボックスとのコラボ。

2017/1/20追加
最終日の模様がYouTubeにありました。

新たなワークショップの開発に成功しました

小中学生、高校生、大学生、ファミリー、社会人と幅広い方々を対象とした、ワークショップの開発に成功しました。

名付けて「PM桃太郎」。

今回は、下記チーム構成及び日程でワークショップを実施しました。
共催:特定非営利活動法人 Layer Box/奈良教育大学社会科教育 岩本研究室
後援:奈良県/奈良県教育委員会
協力:田原本町観光協会/(有)ラウンドテーブルコム

 

誰でも知っているポピュラーな昔話を題材にカリキュラムを構築。

いつの間にか、社会では共通国再言語となりつつある、プロジェクトマネジメントの考え方、書類作成、チームでのコラボレーション作業等を体験できます。

そして、うまくできると、素敵な達成感の得られます。

難しい概念を説明するのではなく、作業を中心としたゲーム性のある時間を体験していていただきました。

ワークショップは2時間×2日の合計4時間で編成。
カリキュラム内容は準備段階でバージョン7まで改良を重ねました。

しかし!
前日になり、集客していただいた担当者から、両日とも参加できる方がごく一部であることがわかりました。残念・・・

それでもめげる事無く、急遽内容を修正して、一日でも楽しめるカリキュラムに作り替えて本番を迎えます。

参加者は、小学生、中学生、高校生、そしてそのファミリー、自治体職員、大学の先生方、NPO職員等、幅広い年齢層が集まりました。
本来小学生をターゲットにイメージして開発してきたので、大丈夫だとは思っていましたが、大人がやっても結構楽しめる内容として受け止められたようです。

[前半2時間の内容]
1 まずは、桃太郎のお話の振り返り
今回は地元奈良の田原本町版の「桃太郎-完結版」を使って、参加者全員で輪読。
同時にデジタルブックに加工して来たコンテンツをプロジェクターで映写。

ここからは参加者一人一人の作業として、こちらで用意したフォーマット書式に、実際に記入してもらいました。

2 この話の骨子をまとめる形で、ストーリー全体を内容を整理してもらう。
誰の為に、何を頼まれたのか?
どこで、何をするのか?
何を得るのか?
いつ頃の話なのか?
費用は?
おじいさんやおばあさん、村の人の影響は?
なぜ行動したのでしょう?何が必要だったのでしょう?

等の項目を埋めて行きます。

実はこれを埋めて行くと、この物語をプロジェクトとしてみた時の、「基本計画書」が書けてしまう訳です。

なぜなら、桃太郎は成功物語だから。
プロジェクトマネジメントは成功する為の知識体系なんですね。

3 次に役割について考えてもらいます。
リーダーは誰だったのか?
その他のキャラクターにはどんな役割があったのか?

4 さらにその役割の作業を細かく分析してもらいます。

5 物語を時系列的に並べ替えたマッピングを作ります。
細かく書いた作業内容等を埋めて行く作業になります。

6 いつの間にか、ガントチャートの概略ができあがってしまいます。

7 最後に私が分析した物語のマッピングチャートをご紹介しました。
各キャラクターの関係図、その作業内容、そして時系列(誕生、成長、自立、旅、苦難・戦い、帰還、結末)の中での物語の進行を一枚のマップで表現してみました。成功物語の骨格が浮き彫りになります。

[後半2時間の内容]
ここからは、チームを結成してもらいます。
リーダー、記録係、制作者に役割分担をしてもらい、その役割について説明します。
リーダーにはチームを引っ張って行く為の議事進行及び決断、そして最終発表をしていたきます。
記録係にはこちらで用意した書式への記入とチームでの自己評価をする為の基本データ作りと評価表の作成が課されます。
制作者にはチームで完成すべき、絵本を作ってもらいます。脚本、色鉛筆を使った絵の製作など。

大前提のルールとして「もし、桃太郎がプロジェクトマネジメントを学んでいたら?」というテーマを与えます。

絵本の一部を作成しても良いし、全体を作成しても構いません。
また、田原本町版の絵本の一部を拝借しても良いというルールにしました。

さらに品質の評価ポイントして、ストーリ性、量、丁寧さ。
コストとして、道具や脚本製作費、色鉛筆の色数等に一定の金額を当てはめて、全体の上限金額を指定しました。
また、納期期限として一定の時間を設定して、時間内で完成を目指していただけるよう、配点をしました。もちろんオーバーすると点数は低くなります。
8 まずは、チームの役割分担のディスカッション。

9 さらに役割の作業確認の為に、作業内容を整理して、記録に

10 次に、作品完成までのラフスケジュールを作成してもらいます。

11 そして、実際の製作に入ってもらいます。
ここで肝心なのは、チームとしてどんな物語を目指すのか、何を目的とした物語にするのかを議論してもらうことです。

12 議論に伯仲してなかなか製作に入れないチームもいれば、簡単に物語の骨格ができあがって、分担作業をし始めるチームもありました。実際の作業をしている間に、いろいろと変更する点も出て来ますが、リーダーの決断力が問われるところです。そして記録係はその詳細な活動を記録していきます。

13 最後に自己評価表に記載されている配点に従った、チームの活動の採点と作品の自己評価を行います。

14 リーダーに完成した絵本とチームの活動についての発表を行ってもらいます。

全体を通して、次の事が言えると思います。

達成感の得られたチームは、全ての作業をきちんと分担して緻密なデータを残せたところ。

参加者の中では、普段コミュニケーションの取りずらかった親子がしっかりと話し合って一つの作品を作り上げる共有体験が出来た事を喜んでくれたり、新社会人向けの研修にも活かせるのではないかと検討していただく方がいました。また、私自身も大学の授業でも応用できると確信しました。

素敵な時間を共有していただいた、参加者の方々に感謝です。

今後もバージョンをアップを重ねて、さらに完成度の高いワークショップに仕上げて行きたいと思っています。

【PM桃太郎!】:奈良でワークショップやります!

桃太郎のお話を元に、成功の秘密であるプロジェクトマネジメントを学ぶ試みです。

成功物語に何が隠されているか、みんなで探ってみませんか?

これまで中学生、高校生、大学生と共にウエッブでのコンテンツ製作に挑戦して来ました。ウェッブを活用して自分で考えている事を人に伝える作業はとてもハードルの高い作業です。特に人の心に残る作品を作る事は至難の技。

物語の本質を理解することは、人の心を動かして情報を伝え、人の心に残る作品を作る過程では必須の事だと最近思い始めています。

日本の物語と言えば桃太郎。そこに秘められた法則とは?

 

一方で、学校現場で社会に出ても役立つ知識を身につける試みが最近増えて来ました。就職難の中希望の職業を勝ち取るには、社会に出ても通用する世界言語をマスターしておくことも必要です。ひとつは英語かもしれません。もうひとつは仕事を実践する上での大切な知識。常に改善が続けられて来た、仕事を楽しく、ハッピーエンドに完遂できる為のノウハウでもある、プロジェクトマネジメントの方法論が注目されています。

学校現場でのプロジェクトマネジメントを普及させる活動を通じて、学校改革、教育改革に繋がる事例にも出会う機会が増えて来ました。

本当の意味で自立した学習者を生み出す為にも、社会に出てすぐに活躍できる有能なビジネスマンになる為にも、その成功の秘密を探る作業はとても大切な時間になります。

そうした時間をみなさんと一緒に過ごせればと願っています。

 

日時・場所:
2011年3月26日(土)、3月27日(日) 13:00〜15:00(12:30開場)
奈良教育大学 講義1号棟(L1) 104教室

参加対象者:
今回は小学校4,5,6年生、中学生、保護者、学校関係者、行政機関関係者、ご興味のある方(50人まで)を対象としてカリキュラムを構築中です。

参加費用(電子教材、テキスト費):
500円…二日通し/一人(学生)
800円…二日通し/一人(大人)
1,000円…二日通し/ペア(大人と子供)

申込はこちらから

共催:特定非営利活動法人 Layer Box/奈良教育大学社会科教育 岩本研究室
後援:奈良県/奈良県教育委員会
協力:田原本町観光協会/(有)ラウンドテーブルコム

 

一日目は、〜物語を通じて、成功の秘密の整理〜
二日目は、〜物語の制作と発表会・反省会〜