母校での講演会

今日は母校でもある都立戸山高校に行って二時間程お話する時間をいただきました。楽しみですが少し緊張しています。

2005年〜2007年まで、新校舎になった時に市民講師として情報科のお手伝いをしたことがあり、生徒達にはお話をする機会があったのですが、今回はなんと先生方が対象です。

学校の中で起きている様々なプロジェクトをどのようにマネジメントしていくのか、プロジェクト・ベースド・ラーニングを実施する為の学習環境やその管理方法、そんな事を先生方と一緒に考えてみたいと思います。

後半はNPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会の伊東緑さんがお話します。

こんな機会を設定していただいた大野弘校長に感謝します。

年賀状と変体仮名変換

年賀状を整理していた時に、質問されたので調査。
Macintoshの日本語変換ことえりの環境で
「ゐ」と「ゑ」をどのようにして変換するか?

日本語入力モードで
「wyi」スペースキー→「ゐ」
「wye」スペースキー→「ゑ」
となるそうです。

新年早々勉強になりました。
今年もよろしくお願いします。

横浜大学祭

台風17号上陸直前、横浜クィーンズスクウェアで開催されている横浜大学祭を少しだけ見て来た。

関東学院大学の教え子達が横浜市からの依頼で、イベントの模様を記録映像として撮影に取り組んでいる。社会と密接に結びついたとても良い学習環境を体験できたと思う。こういう場数を踏んで、少しずつ成長していくだろうな。

実際にはこれから編集作業も行い、最終納品に至る。

最後まであきらめずにしっかりと仕事をして欲しい。

SNSでの情報交換も授業以上にやってくれた御陰で、会議等に参加していなくても、おおよそどんな事が起こっているか把握ができた。授業も少しだけ役立ってくれたかな?

聖学院HiPM記念祭直前ワークショップ

NPO法人プロジェクトマネジメントインキュベーション協会の活動として、聖学院中学高等学校で記念祭(文化祭)をプロジェクトマネジメントするワークショップを実施。今回は記念祭当日を想定した、ワークショップ。

当日のスケジュールの確認、役割分担の確認、作業の洗い出し、WBS(ワークブレークダウンストラクチャー)の作成、工程表の一部の作成、そして今回はリスクマネジメントについての分析も実施した。

高校2年生が中心となり、1年生も一人参加。新しい聖学院の伝統をみんなで創り上げる事を意識してもらいながら、おざなりの作文ではない、後輩にも有効活用してもらえる生きたデータをどこまで作り出せるか問う、有意義な活動になった。

これからが本番。彼らが生み出すデータがどんな生きた資料になるか見守って行きたい。

 

UFPFF2011のグランプリ受賞者がNHK Worldで取り上げられました!

http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/movie/feature201209212217.html

2011年度国際平和映像祭のグランプリ受賞者の重田君がNHK Worldで取材を受けて、世界に向けての日本のニュースとして扱われました!

NHK取材班の皆様、関係者の方々、ご協力ありがとうございました。素敵な映像ニュースになりました。

まだまだ日本では小さな動きですが、国際平和を祈るピースディ(9月21日、国連で決議されています)を少しでも知ってもらえるような活動として、学生さんを対象に映像祭を実施しています。このイベントをきっかけに一歩前に踏み出してくれた学生さん達を応援しています。

昨年の受賞者も参加してくれる中で、今年もイベントは大盛況に終わりましたが、また新たな年のイベント開催に向けてスタートしたばかりです。少しでも興味のある人がいたらぜひご連絡をお待ちしています。学生のボランティアも大募集です。私達の仲間と一緒に繋がってみませんか?

 

 

明日はピースデイです

国連で決議されているピースデイをご存知ですか?

9月21日は国際平和の日です。

紛争の多いこの世界、一日だけでも紛争がない日をという願いの元に、ピースデイは生まれました。

ぜひ人でも多くの方にこの日を意識していただければと願っています。

この日に合わせて昨年からスタートした国際平和映像祭という小さなイベントがあります。

学生の皆さんが平和を意識した映像作品を作って、世界の人々に国際平和を考えてもらう瞬間を共有してもらいたい、そんな思い出制作した作品のコンテストを実施しています。

ファイナリストに残った人も、残らなかった人もこの思いは一緒でしょう。

優劣を争う事よりも、一人でも多くの仲間が繋がって、友達を会場に連れて来ていただく、そんな場になってくれればとても嬉しいです。

この文章を読んで、少しでも興味が湧いた方、ぜひお友達を誘って会場にお越しください。みなさんと一歩一緒に踏み出したいと思います。

横浜の映画館で一緒に時を過ごしましょう!

参加にはお申し込みが必要ですので、こちらからぜひ登録をしてください。

明日の日本のメディアは国際平和の日をどのように扱ってくれるでしょうか?・・・

ufpff

松山女子高校で電子書籍制作入門講座2

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトでの電子書籍入門講座の2回目。

前回は関東学院大学をお借りして、最新設備の中、どちらかというとシリコンバレー等の最先端の情報を中心に展開したが、今回は松山女子高校でアップルからお借りしたMacBook Proを学生に実際に使ってもらいながらも、書籍や本についてのテーマも取り入た話題も提供した。話題はヨーロッパ中世の時代まで及んだが、楽しんでもらえたと思う。

松山女子高校では遺伝子の学習をしながら、その学習した内容をチームで電子書籍にまとめあげて、発表会をやるというプロジェクトに挑戦している。

第一回目はプロジェクトマネジメントを学習してもらえるようなワークショップを実施、二回目は最先端の電子書籍情報と制作のファーストステップ、そして今回が三回目の講座になる。その間に遺伝子に関連する映画の鑑賞会があり、また二学期には実際に生物の授業等で遺伝子について学び、さらに外部講師もお願いしながら、遺伝子の講座も実施する予定。全体の復習という感じで実際のプロジェクトの現在の進行状況の確認をまずは行った。

そして今回はせっかくプロジェクトを進行しているので、iBook Authorを活用して、プロジェクトマネジメントの関連書類を整備できるようにしてみようと試みる。簡単なフォーマット書式iBook Authorで用意して提供、それに従って、各自のプロジェクトについて実際に考えてもらった事項を記入していただき、それを電子書籍のフォーマットに書き出す作業を行ってもらった。iPadに転送して確認してみると簡単に電子書籍になっているのを確認。最後にページめくりをしながら、各自のプロジェクトについての発表も実行してもらった。

コンピュータばかりいじっていて途中で飽きてしまうといけないので、本の歴史や、書籍の構造について、実際に古書を触る機会も提供しながら理解してもらう機会を提供した。私の個人的に集めている西洋紋章関係の古書を実際に触ってもらって、1600年代のカビ臭いにおいを体験してもらったり、本の装丁や、中世の時代の本の作り方についても、解説本を中心に紹介した。

さらに、参考文献表の作成の仕方、ポイント等を解説し、各自のテーマにあった本をインターネットで検索し、表を作成してもらう。また学校や公立図書館の利用の仕方についてもヒントを出しながら、研究に向かう姿勢を各自に再確認した。

とてもまじめで積極的な生徒が集まってくれた。このワークショップの翌日に実力試験があるという状態だったようだが、5時間もおつきあいいただいて、しかも今回はある程度作業したデータも残せるレベルまで集中して取り組んでくれた。

参加していた先生方も、各自iBook Authorを触りながら、その便利さや可能性について考えてもらえたのもひとつの成果だったのかもしれない。

どんな作品が出来上がってくるのか、これからも楽しみだ。

今年10周年を迎えるBBCoach Projectへの招待も行い、銀座での発表会で出会える事を期待しながら、今にも大雨になりそうな空模様の中、帰路についた。

 

中学と高校の教師のためのPBLガイド

NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会から、「プロジェクト実践教育ハンドブック第2版」の翻訳版が出版刊行された。

K-12業界に一緒にプロジェクトマネジメントの概念を紹介している者として、応援したい。

米国ではいち早く教育改革が実践されてきているが、なかなか日本への波及が起きなかった。現場の先生方もどのようにアプローチしたら良いか、具体的なハンドブックがなかったので、手探り状態であったことは確かだ。

SSHやSPPの案件では、ようやくプロジェクトマネジメントの概念を導入してくれる学校が増えて来た。

ある高校では、通ると思わなかった申請が、プロジェクトマネジメントの概念を導入することによって、成功したという経験もあると漏れ聞いている。

日本の教育界の動きもようやく、こうした動きに連動してくる可能性が出て来たということだろう。

ぜひ現場の先生方と一緒に学び合う場を今後も創出していきたいと願っている。

教育界と実社会の本格的プロジェクトマネージャー達との橋渡しができれば幸いだ。

こちらで販売もお手伝いしています。3,990円(消費税込み)+郵送料210円。

2012年度学習環境調査:所有端末

学習環境ファシリテータ、学習コーチとしての活動として、2012年度になってから実施したアンケート調査です。

標本数:641人
中高生:56人
大学生: 585人

 

授業担当している学生、特別講演を聞いてくれた学生、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトに参加してくれた生徒達を対象してアンケート調査しました。
アンケート実施期間(2012年4月〜7月)

まずは全体の平均です。

PC所有率は88.91%でした。10%強の人がPCを持っていないことになります。この10%をどう考えたら良いかは注意が必要です。

Macintosh保有率は2.18%でした。

ガラパゴス携帯の所有率は35.21%と結果です。それに対してスマートフォンの所有率が21.10%、iPhone所有率が23.19%と出ました。

iPodの所有率は40.17%。iPadは6.66%です。Walkmanは17.42%。

中高生と大学生のデータを分けて分析してみるとさらにおもしろい傾向が見られました。

PCの所有率ですが、中高生の所有率が96.81%でした。既に各家庭には子供達が自由に使えるPC環境が整っているということでしょうか?それに対して大学生の所有率は82.98%という数字が出ました。親元を離れている学生もいると思いますので、そのあたりが影響しているのかもしれません。

 

 

一方で、大学の分類別で見ると面白いデータが取れました。

特に文系女子の大学の所有率が低く、大学別で見たときに理系大学の97.73%に対して、文系女子大61.17%という優位差が出ています。せっかく大学側がPC環境で利用できるe-Learningを提供していても、利用できない学生が存在するということです。これは何か手を打つ必要があるということでしょう。

 

 

モバイル端末関係の所有率にも中高生と大学生の間で面白い傾向が見られました。

スマートフォン、iPhone、iPodのデータはいずれも高校生は平均値を下回り、大学生は所有率が高くなっています。パソコンの代わりにこうしたモバイル端末を活用している大学生が多いということでしょうか?

特にある女子大学ではiPhoneの所有率が43.33%と高く、ブームになって来ている感じもあります。

大学側が今度どんな学習環境の整備に力をいれていかなければならないか、示唆されるデータになっているのではないかと予測しています。