「アットマーク・インターハイスクール入学者に贈ることば」 

 去る4月9日、アットマークインターハイスクールの入学式が行われました。その日、学長から入学者に贈った言葉です。

1 アットマーク・インターハイスクールは0から1を生み出す学生をサポートします。
2 アットマーク・インターハイスクールは学習者の時間と場所の制限を解放します。
3 アットマーク・インターハイスクールは新たに創り上げる新時代の学校です。

クリエーティブ・ラーニングを提唱します。
各自が自立した学習方法である、インディペンダント・ラーニングを実践します。自分が自分の先生になるのです。まずは、自分の夢が何か、何をやりたいのかを考えてください。そして、最終的にはホームページを作成してみてください。自分をどう表現するかは、自分しかわかりません。最初はきっと真っ白なバックグランドしか、作れないかもしれません。そんな時こそ、サポートティーチャーや周囲の方たちとコミュニケーションを取って、自分を見つけだしてください。そこにひとつひとつ文章をつけ、色を付け、絵を描いていきましょう。ページができあがった時、そこにはクリエーティブ・ラーニングを実践したあなたの姿が映っているはずです。そんなページは自分の為の、学習結果にもなるし、インターネットで活動している世界中の人たちの誰かにとっては、すばらしい教材になっているかもしれません。ここで、クリエーティブ・ラーニングの方法を学んでいただいた学生は、必ず今後の世界でも活躍してくれる人材に育ってくれると思います。実際にアメリカではこのようなスタイルで学んだ学生が社会に出て、活躍する機会が増えていると聞いています。

インターネットをフル活用します。
インターネットという技術が、私たちの生活から、時間と場所の拘束をなくしてくれようとしています。インターネットを道具として使うと、仕事もSO HOという家庭を中心としたスタイルに変化しようとしています。学校も同じです。みなさんが、インターネットを活用して家庭で学習するということは実は最新のトレンドなのです。夢を持って、未来の新しいタイプの学校の基礎となる登校に参加されたみなさんは、歴史上もとても重要な人間であるということです。明るく楽しい学習を実現する為に、ともに励んでいきましょう。

教育改革ではなく、学習方法の新たなスタイルの創造と考えてください。
新たなスタイルなので社会に認知されるまで少し時間がかかるかもしれません。そんな時にはみなさんの力を借りて、一歩一歩前進していくしかありません。サポートティーチャーを代表とするアットマーク・インターハイスクールのスタッフ、主役である学習者自身、家庭での学習をサポートしてくださる親御さん、地域の活動でお手伝いいただける方々、インターネットで知識を提供していただける専門家の方々、いろいろな方たちの力を借りて、全力で新たな学習方法を創り上げていきたいと願っています。

一緒に夢を実現していきましょう。
本日はおめでとうございます。

「多様な人材とコミュニケーション」

多様な人材育成ってなんだろう?経団連が経済活性化をめざすには、教育改革が必要と発表した。経済界が欲しい人材は「基礎学力があり主体性とプロ意識がある人材」という認識は私も同感だ。また、多様な人材育成には多様な教育が必要ということであろうか「複眼的、複線的教育システム」が必要とも主張している。首相の指摘諮問機関の教育改革国民会議もスタートするという。

ただ、少し心配な点もある。学習者自身、そしてのその親はこうした教育改革への議論に参加しているのだろうか?

先日2つの会議に参加した。ひとつは日本国内。インターネットを教育に利用するという目的で現場の先生方が集まった会議だ。失敗談、成功談を共有することは確かに大切であろう。ただ、残念だったのは、そこには学習者の姿、その親の姿がみられなかったことだ。使いこなせない最新技術をそろえてあげるだけでは、教育的価値があるとは言えないのではないか。技術力に追いつけない不安になった先生方だけでは何も解決できないのではないか。
もうひとつは、米国内。ホームスクールを実践する家族とサポーター達の会議だ。赤ん坊をだっこしながら、講演を聞いているおかあさんの姿もそこにはあった。大学で教育学を実践している先生の話を真摯に聞いている小学生の姿もあった。そこには、学習することは自分の権利としっかりと自覚している人たちの姿があった。アクティブな学習者にはコンピュータは何も不安になる道具ではなかった。

もともと人間はひとりひとり異なった個性を持っている。そんなことは誰でもわかっている事実ではないか。多様な人材が必要な経済界も、教育界も普段から一人一人の人間の個性をしっかりとみてあげる時間を持つことを最優先に考えるべきである。複眼的、複線的以上に多様な人格を認めてあげることからスタートして欲しい。

私たち一人一人が、自分の学習のチャンスを勝ち取るために、立ち上がる時が来ているのではないか。ワン・ツー・ワンのマーケッティングを可能とする、つまり時間と場所の制約から解放してくれるインターネットをツールとして、学習者がいかにアクティブに教師、サポーター、コーチ、学習リソースといったものにアクセスできるかが、これからのポイントである。この強力なツールを使って、需要と供給をマッチングさせる為の、コミュニケーションを充実させることこそ、今本当に我々が必要としているものであろう。

参考)
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2000/013/honbun.html