埼玉県の校長先生の研修会

NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会の活動として、埼玉県総合教育センターの依頼で、新任校長先生の研修会にプロジェクトマネジメントを導入していただいた。

協会メンバーの献身的なボランティア活動で、何度も何度もバージョンアップしながら開発してきた。全体概念としてのPBIS(Project Based Innovation for School)メソッドの紹介と、VVM(Value, Vison, Method)のワークショップ、へリポート模型構築を利用した簡易プロジェクトマネジメントの体験ワークショップと、フルコースメニューを作り上げた。

埼玉県の小中高、特別支援学校の校長先生達が約300名も結集した研修会をコントロールするのは大変だった、仲間達と協力して、なんとか「あらゆる人々がプロジェクトを実行するマネジメント力を習得し、日常生活、学校、仕事のあらゆる場面で活用する」社会の実現を目指す活動の足跡が教育現場にも残せたと思う。

今後も、現場の声をヒアリングしながら、バージョンアップを繰り返し、新たなメソッドの定着に努力していきたいと願っている。また新たな挑戦が生まれた日だった。

学校をGoogleに!

自己紹介をしているうちに、「学校をGoogleにすることが私の夢です」なんて語ってしまいました。

Googleは世界中の人が検索する行動を起こす事によって、そのログを解析し、活用したサービスを展開しています。

学校は学習者の学習ログをきちんと分析できているのでしょうか?
そもそも一人一人の学習のログを取得できていないのが現状でしょう。
学習者からすると、ちっとも自分の事をみてくれていない、だけど何故かみんなが行くので行っている、そんな集いの場が学校になっているのでは?
これでは本来の学習の場としての学校の役割は果たせていないのが現状なのではないでしょうか?

一方学習塾や予備校は、学習者達の学習進度をなるべく記録として残す努力をしています。個別指導とかいう販売戦略上の言葉を打ち出しているのが、学校との違いを打ち出す手法だとすると・・・

学校を学習の場として再生するには、やはり学習者の学習ログをしっかり収集して、分析、そして個別のサービスを展開するまでの組織に変革すべきなのではないでしょうか?

しかも組織的に。マネジメントの概念を取り入れて。

学校にプロジェクトマネジメントの概念が必要であると感じています。
プロジェクトマネジメントは成功の秘密の概念です。
必ず成功するプロジェクトをマネジメントするには、過去の失敗事例から学んでできた管理手法をしっかりと理解すること、そして、今起きている事象をスムーズな情報共有を介して、マネジメントできる状態まで、整理、分析することが必要です。

学校現場の先生方が疲弊してしまっているのは、この「必ず成功する」体験を避けてしまっているからかもしれません。実現可能なプロジェクトを予測して、すばらしい感動を生む体験を生み出す成功を得るには、どうしたら良いか、一緒に考えて行く必要がありあそうです。

文部科学省も学習ポートフォリオを学習現場で作成すべきだという指針も出しています。学習ポートフォリオを作成する為には、最終ゴールに行き着く為の途中経過報告のデータが必ず必要になってきます。このログデータが取れていない為に、最初からポートフォリオ作成をあきらめている現場担当者もいますが、そう言って避けてばかりいないで、まずは学習者の学習ログを集めて行きませんか?

「学校をGoogleに!」という夢を一緒に追いかけて行きたいと願っています。

文化祭とプロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントインキュベーション協会と芝浦工大中学高等学校
との共同プロジェクトの公開授業のお知らせです。

ご参加の場合、ご一報いただけると幸いです。

期日:11月20日(土)午後2時から4時半
場所:芝浦工大中学高等学校(板橋) 理科実験室
内容:「文化祭をプロジェクトマネジメントする」
:振り返り授業とルーブリックス開発

詳細は下記のファイルをご参照ください。

クリックして20101109HiPMAD.pdfにアクセス

感謝状をいただきました

NPO法人プロジェクトマネジメントインキュベーション協会から感謝状をいただきました。

芝浦工大+芝浦高大中学高等学校+産業界(NPO)というチームで開発した、プロジェクトマネジメントの授業へ貢献したことを認めていただきました。

HiPMというプロジェクト名で開発できた授業は、このブログでも紹介しています。
ビルダーとメッセンジャー
東京スカイツリー
トーイハウスプロジェクト

大勢の方々の協力があって初めてできあがったすばらしい授業開発でした。
ご興味のある方はご説明に伺います。遠慮なくお声をおかけください。

20100410HiPM

HiPM Day2本番

プロジェクトマネジメントを学ぼう!「HiPM」を実施してきました。

芝浦工大中学高等学校(中学3年生)
芝浦工大(TAとして大学院生が参加)
NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会(授業実施)
(有)ラウンドテーブルコム プロジェクトマネージャー

Day2:「トーイハウスプロジェクト」
レゴを使って家を建てます。
発注者からの要求項目(敷地面積、建築物の免責、2階立て、費用、窓、入り口)に対して、うまく家ができるでしょうか?
最後には品質(Q)、コスト(C)、納期(D)等で採点します。

中学生の創造力は流石!
限定された条件の中で様々な家ができあがりました。


芝浦工大の学長と授業作り

HiPM Day1二回目。
芝浦工大中学高等学校(中学3年生)
芝浦工大(TAとして大学院生が参加)
NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会(授業実施)
(有)ラウンドテーブルコム プロジェクトマネージャー

今回は学校の先生方に実践をお願いする。
なんと大学から植綾夫(つげあやお)芝浦工業大学柘学長も参加してくれて、中学生の授業を作り込みました。

午前の授業の雰囲気と午後の授業の雰囲気では少し違います。3学期のこの時期になると、クラス単位である一定の雰囲気がでてくるのでしょうね。
成功率、かかった時間等、ある傾向が見られました。

なんと「ビルダーとメッセンジャー」ではメッセンジャーが一回ずつ、合計3回観察しただけで、課題を解いたチームもありました。念のため4回目も使いましたが・・・本来は9回観察する機会が与えれています。すごい!