トールキンのガウン

痛快!稀覯本ディーラーの業界裏話の翻訳本です。恩師の慶應義塾大学文学部英米文学科の高宮利行教授が翻訳しました。我が愛するトールキンの「ホビットの冒険」のサイン入り献呈本なら、7万ポンドの価値があるそうだ。同じコレッジに在籍しながらサイン本をもらわなかった事を悔いている著者だが、私からすると接点があっただけもうらやましいの一言。「ライ麦畑でつかまえて」のサリンジャーとのもめ事や、「ピーター・ラビット」の最良の状態の初版本は、子供たちには逆に読まれていないはず、読まれていたら雑に扱われるだろうから、という指摘には、ついうなづいてしまった。ちなみに「「ライラの冒険」シリーズは我らが文学の古典だが、ハリー・ポッター・シリーズは・・・」とある。ここも痛快!

丸谷才一の書評はこちら

トールキンのガウン―稀覯本ディーラーが明かす、稀な本、稀な人々
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地球地図フォーラム2008

2008年6月5日〜6月7日まで
東京都 国際連合大学
6月5日
受付
開会
基調講演:Prf.D.R. Fraser Tayor(ISCGM委員長)
休憩
特別講演:月尾嘉男(東京大学名誉教授)
講演:国連統計部長ほか
閉会
レセプション(有料)

6月6日
セッション1:地球地図の整備・更新
セッション2:広域デジタル地理情報の作成と地球環境分野への利用
セッション3:地球環境分野への地球地図・広域デジタル地理情報の利用
休憩
セッション4:多様な分野への地球地図・広域デジタル地理情報の利用
パネルディスカッション:テーマ「地球地図第2版整備に向けて」

6月7日
エクスカーション:「地球地図の学校」(慶應義塾普通部)を参観

申込は
http://www.gmforum2008.org

NHKメディアテクノロジー見学

3Dの動画制作では世界ナンバーワン企業とも言えるNHKメディアテクノロジーを訪問。村山至さんから、さまざまな3D動画を紹介していただいた。

3Dの動画の仕組みは、右目用と左目用の映像を同時に撮影することから始まる。単純な方法だと、同期信号を送れる2台の高性能カメラを特殊な台に取り付けて撮影する。但し、その時に人間の目の感覚との差異で様々な不具合が生じると言う。
つまり人間の目と目の間の幅より広い状態で2台のカメラで撮影すると「巨人目」の状態ということになり、2台のカメラの焦点が交わる点が通常の人間の場合より手前に来てしまう。遠くの映像に違和感が出てくるとのこと。
それを避ける為に、NHKは特殊なカメラ(なるべく人間の両目の感覚に近いカメラ)を創ることから行っているとの事。このあたりがノウハウになってくるのだそうだ。しかもハイビジョン用のカメラでの撮影も可能なのがNHKの特徴だそうだ。

映写方法としてはプロジェクターを使って右目用映像と左目用映像を投射して、特殊偏向眼鏡をつけて鑑賞するのが一般的。

新しい映写方法として、東京国際アニメフェア会場では、液晶TVを使って特殊な眼鏡をかけずに3Dの動画を見せていたが、この機能もまだまだ開発段階だそうだ。山形の特殊な シートを民生用の液晶TVの背面に取り付けてある仕組みなのだそうだが、右目用と左目用の細かい山形なので、少し視野角が狭いのが欠点。まだまだプロジェクターで照射した2つの画像を特殊偏向眼鏡をかけてみる方が通常の3D映像の見方だ。ディズニーランド等テーマパークでのイベント用途が主流だ。

ついでに、パソコンのディスプレー用ボードと2枚の鏡を活用したディスプレー という簡易版のものの導入も<a href=”http://0to1.roundtable.co.jp/~tomio/blog/i01coach/?p=236″ title=”redrober”>私の関係者</a>が関わり、輸入がはじまっている。こちらは韓国の技術。

ところで、現在米国では各映画館にこのような3D動画用の仕組みが設置されつつあるという。会場が増えればそれだけ、3D動画の見る機会が増えるので、ビジネスとしても成り立つかもしれない可能性が出て来た。日本ではまだまだそのマーケットは形成されていないのが現実だが、今回もカラオケの運営企業の方と同行して見学したように、日本独自の発展の方法を模索している状態だ。カラオケはありかもしれない。

また、NHKの特徴として、これまでにこうした3D動画を撮影してきた機会が多かったことから、より効果的な3D動画の撮影方法のノウハウが溜まっている事だ。20名程のチームなのだそうだが、世界にも誇れる技術屋集団が、その出番を待っているといったといころか。

また現在2Dで撮影された映画等の作品を、地道に一コマずつ3D化していく作業が行われているそうだ。CGと組合わせて、一日に4コマ程度しかできない、人海戦術の作業らしいが、アジアの安い人件費を活用するとビジネス可能だという話を伺った。ハリウッドが一番のお客さんになるのは間違いないだろう

2008カリキュラム公開1

関東学院大学工学部情報ネットメディア工学科</a>「メディアワークショップ」のカリキュラムを公開します。

3年生、4年生が参加してくれました。

PDF

業界が違うと・・・

ICTという言葉、インターネット業界ではInternet &amp; Communications Technologyということで広く使われている。私もこのCommunicationsが含まれている使い方は大賛成だ!機械の先には人がいる、人と人を結びつけネットワークすることをインターネットの本質として考えているから。

でも業界がちがうと異なる意味で使う場合もあるらしい。医学会ではInfection  Control Team「感染制御チーム」という意味で使う事もあるという。うーん、納得。

SOAP

Simple Object Access Protocol。XML等を活用した「ソフトウェア同士がメッセージ(オブジェクト)を交換する(リモートプロシージャコール – 遠隔手続呼び出し)ためのプロトコル。」(Wikipediaより)。

医学会ではカルテを書く時の基本姿勢として捉えるとのこと。
Subjective:患者からの主観的情報
Objective:医者の客観的情報
Assesment:対処
Plan:治療方針

Curriki

Global Education & Learning CommunityをテーマにNPO活動を続けているBarbara Kurshanさんと名刺交換できた。K-12向けの学習カリキュラムを集積公開していこうとする試みだ。サン・マイクロシステムズのスコット・マクネリー氏の発案。Java ベースのxwikiで動いている。今後大きな動きになりそう。
ざっとのぞいてみたが、音楽系のコンテンツ等は動画が既に集められていたりする。動画投稿サイトをうまく連携させてつくりあげているようだ。まさに私のブログK-12 OCW Server Japanの活動に近い。ぜひお近づきになって応援したいプロジェクトだ。日本では東大総長のさんのところに話を持っていっている模様。

curriki