文化祭をプロジェクトマネジメント

明日からどうやら東京女子大学の文化祭、Vera祭が始まるらしい。今日は冷たい雨の中、学生がチームウィンドブレーカーを着ながら準備をしていたのが印象的だった。

さて、二年ほど関わってきた、芝浦工大中学高等学校の芝生祭をプロジェクトマネジメントする活動もいよいよ最終局面に入ってきた。明日は終結をどのように迎えるべきかのワークショップと、表彰式を行う。

日時:11月12日(土)13:30〜16:00
場所:芝浦工大中学工大中学高等学校理科実験室
内容:
1)芝生祭の終結の授業、
2)ルーブリックス評価、
3)2011年度の表彰

ルーブリックスもバージョンアップ。

この経験を糧に続々と推薦入学者が増えているのも嬉しい。

生徒達からどんな講評が出てくるか楽しみだ。

大学のクラウド協奏曲

大学でも、クラウドへの移行の話でもちきりだ。

昨日もCAUAというCTC主催の会合に顔をだすと、やはりクラウドへの移行成功例の紹介が中心だった。確かに無尽蔵に肥大化していくシステム経費を如何に抑えるか、各大学でも知恵を使っていくべきところだろう。一方で、なぜクラウドにしなければならないのか、そもそも何の為に大学にはシステムが必要なのか、そのあたりの議論がそろそろ白熱してくれればと思っていたところ、やはり一部の会員からそのような提言があったので、少し安心した。

大学でのシステム活用。特に教育の分野での活用の議論がまだまだ日本では甘いのではないか?そこが規定されていなければ、全教員。全職員、全学生がやる気を起こして、システムをツールのような使いこなす日は今後も来ないのではないだろうか?

先日、某大学が学習ポートフォリオを作ろうというプロジェクトを立てたというので、開発に取り組み始める会議に出させてもらった。もともと、学習記録と学習ポートフォリオがなければ、バーチャルスクールの運営などはできない。実際の経験をしているのは日本ではきっと私だけだろう。そんな流れからお呼びがかかった。

ここでも議論になっていたのが、システムを作った時に、どのように教員に使ってもらうか、反対者をどのように説得するか、といった議論があった。

なぜ反対者がいるのか?そもそもポートフォリオは誰の為に作るのだろう?その効用について、教員の中できちんと議論ができているのだろうか?

大学は学習者にとっては、貴重な数年間、生涯の基礎となる学習を中心に過ごす教育機関。私はそんな大学がグーグルのようになれば良いのではないかと思う。各学習者のログを集約して、解析して、有効活用して、新しい知の再構成ができる場、そんな学習環境に近づける為にこそインターネットの技術を活用して欲しい。いつまでも巨大企業におんぶにだっこの状態ではなくて、各大学こそ巨大企業を超える質の良い情報データセンターになれるはずだ。

事務作業の効率化、コスト削減などというテーマは本来は放っておいても議論が進むはず。大学だって組織なので生き残らなければならないから。原発を反対しているのと同じ作業。すでに経済論理で原発の今後の進む方向性は決まってしまっているから。

本気で議論しなければならないのは、別の所にあるはずだ!と声をあげてくれる人が一人でも多く増えてほしい。

 

今時の高校生の携帯事情

NPO法人Canvasからの告知メールのお誘いを受けて、KDDIの主催する「シンポジウム2011みんなの携帯サミット」をのぞいてきた。日曜日の午後なのに会場は結構一杯になっていた。

前もって高校生達からのヒアリング調査も実施した上での、高校生を交えてのパネルディスカッションの部分を拝聴させていただいた。高校生の携帯2台持ちの状況などは予想できたが、既にガラケーからの離脱、スマートフォンへの移行が急速に伸びていることは少し驚き。50%近くの高校生がiPhoneも含めスマートフォンを持っているとのこと。これは今後のe-Learningの環境づくりにも大きく影響を与える数字となってくるだろう。

久しぶりにCanvasの石戸奈々子さんのお顔を拝見、さらに懐かしい埼玉県総合芸術高校に転任されていた、西澤廣人先生も登壇されていた。早速メール交換。中村伊知哉氏とゆっくりお話する機会ができずに残念。また次回を期待しよう。

台風の中の若手映像作家達

日本の学生の海外留学生が減っていると聞く。

でもここには私達が想像する以上のアクティブな学生達が集まっていた。

朝から大型台風が接近しているというニュースで、このイベントも中止になるかと思ったら、なんと予定通り開催。

台風が東京に接近する少し前に、早めにUFPFF国際平和映像祭のファイナリストの発表会場である横浜BLITSに向かう。まったく雨にぬれずに会場につくと、友人の金大偉氏がオープニングショーのリハーサルを行っていた。今回も和太鼓と映像のセッション。奈良で成功していたので、これは感動ものになると確信。

ファイナリストはスペインからもやって来ていた。海外にまで取材をしてきたチームから、国内で活動しているチーム、また学内だけで映像を作り込んで来たチーム等様々。それぞれが気持ちのこもった作品を紹介してくれた。

グランプリを受賞したのは慶應義塾大学のチーム。カンボジアの地雷撤去作業そのものを映像に納めていた。世界一周の航空機チケットとユーレイルパスを賞品としてゲットしていた。学生の時にこんな体験ができるなんて、なんとうらやましい。私は社会人になってから自分でお金を貯めて同じセットを購入して旅に出たんだよな。

それにしてもファイナリストに選ばれた学生達は学歴が高かった。東大、早稲田、慶應・・・

早稲田の学生の慶野君は2005年度にBBCoach Projectで入賞した学生だ。しかも茂木健一郎氏からいただいた「クオリア賞」。今回もなんと審査員特別賞をいただいていた。BBCoach Projectで映像作品を初めて制作して、それ以来作り続けているようだ。とてもうれしい。大学でも映像を研究しているとのこと。今後の活躍が楽しみだ。

来年度はぜひ関東学院の私の教え子にもこのコンテストに挑戦してもらいたい。気骨のある若手が一人でも多く世に出て来てくれ事を願っている。

イベントは夜9時近くまでかかったので、あっという間に台風は東京を過ぎ去っていた。首都圏の交通は麻痺していたようだが、会場を出ると既に電車も動いていて、帰りもまったく濡れずに、台風もなかったかのように家路に着く事ができた。

 

金大偉の映像と音楽による空間インスタレーション展

「Earth Spirit アース スピリット」
大地の精神、陰と陽の調和。無限になる交錯の相。アジアエネルギーの原点による「美」の幻想空間が出現。

 

展示期間: 2011.9.20(火)~9.25(日)
Open 11:00~19:00 (入場無料、但し特別イベントは有料)

期間中特別イベント:
●「大地と祈り」
~インド舞踊とお音楽によるライブパフォーマンス~
9/23(金) open:19:00  start:19:30
インド舞踊:山元彩子(インド舞踊)
音楽:金大偉(Key,サランギー)
料金:1800円(1ドリンク付)

●「大地礼讃」
~アジア大地を幻視する音楽空間ライブ~
9/24(土) open:19:00  start:19:30
出演:金大偉(Key,他)
山平憲嗣(二胡)
料金:1800円(1ドリンク付)

協賛:NECディスプレイソリューションズ
企画:TAII Project
主催:ジェイトリップアートギャラリー

会場:ジェイトリップアートギャラリー
〒104-0061
東京都中央区銀座6-7-18デイム銀座ビル2F
TEL:03-3571-7818
www.jtrip-118.com
http://www.kintaii.com

 

学生達の気持ちが詰まっています。観て上げてください。

UFPFF(国際平和映像祭)の最終審査に残った作品群です。
「平和」「サステナビリティ」をテーマに映像作品を創りました。
主催:一般社団法人国際平和映像祭

“僕らが育てる平和”
僕らの平和
一〇〇〇羽の鶴 – Las 1000 grullas
CROSS ROAD
Movie For Japan 予告編
2010年夏、僕が見たパキスタン
Smiles Film「HaHaHa!」
和から作り出す平
「被爆アオギリ」ワシントンへ渡る
Globalization Part1: Los Angeles
スイミー
ラオス小学校建設 僕らが歩んだ一年半年間
これから×SFC ~どうしても、伝えたいことがある~

埼玉県の校長先生の研修会

NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会の活動として、埼玉県総合教育センターの依頼で、新任校長先生の研修会にプロジェクトマネジメントを導入していただいた。

協会メンバーの献身的なボランティア活動で、何度も何度もバージョンアップしながら開発してきた。全体概念としてのPBIS(Project Based Innovation for School)メソッドの紹介と、VVM(Value, Vison, Method)のワークショップ、へリポート模型構築を利用した簡易プロジェクトマネジメントの体験ワークショップと、フルコースメニューを作り上げた。

埼玉県の小中高、特別支援学校の校長先生達が約300名も結集した研修会をコントロールするのは大変だった、仲間達と協力して、なんとか「あらゆる人々がプロジェクトを実行するマネジメント力を習得し、日常生活、学校、仕事のあらゆる場面で活用する」社会の実現を目指す活動の足跡が教育現場にも残せたと思う。

今後も、現場の声をヒアリングしながら、バージョンアップを繰り返し、新たなメソッドの定着に努力していきたいと願っている。また新たな挑戦が生まれた日だった。

「語り部ロボット」

http://www.aoniyoshi.us/layerbox/110805-kataribe.htm

「語り部ロボット」というアイデアを提案したところ、いよいよ動き出すことになった。

  • 地域の物語の取材体験
  • ロボットへの物語の移植
  • ロボットにお話をしてもらう為の準備
    (アクションを与える為の脚色)
  • プレゼンテーション体験

が特徴となった、ワークショップを展開することになった。

舞台は奈良、田原本町。
http://www.town.tawaramoto.nara.jp/

たくさんのお話が残っているようだ。

暑い夏の日、子供たちと一緒に、言葉の紡ぎ出す、空想の世界の旅をしてこようと思う。

「PM桃太郎」に続いて、NPO法人レイヤーボックスとのコラボ。

2017/1/20追加
最終日の模様がYouTubeにありました。