ブルーアー先生逝去

英国中世文学研究に多大な寄与をされた研究者、Derek Brewer先生が亡くなったとのお知らせが、大学のゼミのOB会のメーリングリストに投稿された。Brewer先生の弟子とも言える、私の恩師高宮利行先生からのメールだ。高宮先生がオックスフォード大学で講演をされている時に逝去されたとのこと。

ブルーアー先生は、私の専門とした「指輪物語」で有名なJ.R.R. トールキンとも交流があったと聞いていたので、学生時代からどうしても会っておかなくては行けない先生というイメージを抱いていた。

1987年にそのチャンスはあって、ケンブリッジのEmmanuel Collegeで開かれたお茶会のようなイベントでご挨拶してから、授業に潜りで出させていただいた思い出がある。

その後、慶應大学での講演で来日された時にも再会できて、確か学生時代慶應の授業で使った先生の著作本にサインをしていただいたはず。どこかにしまってあるはずだ。

ご冥福をお祈りいたします。

ensophiaの開発チームと自由な発想とそれをつぶす発想

ensophiaの開発をしている(株)ワイズポケットの若手社長、寳槻泰伸さんは、とてもバイタリティのある方だ。

聞くところによると、3人兄弟全てが大検を経て京大を卒業しているとのこと。そうしたところに、新しい自由なアイデアを発想するチャンスがあったのかもしれない。現在の日本の高校の教育に、疑問を持たざるを得ない。

1999年から、こうした子供達の自由な発想を中心としての学習環境を構築することに私は努めて来た。一方で、一人一人の才能がせっかくあるのに、学校現場、受験戦争の中でつぶされていく人を目の当たりにしてきたのも事実だ。

特に現場の先生達の「忙しい」「一人一人のサポートをする時間がない」「無理に決まっている」という発想に良くぶつかる。実は先日もそんな思いをした。ある公立高校の副校長に、私のいろいろなアイデアをぶつけた所、簡単に一笑されてしまったのだ。「忙しくて手一杯で対応できない」という態度だ。

実は、ensophiaについて、寳槻社長は、学校の先生達の教材作成ツールとして、ナレッジマネジメントシステムとして活用できないかというアイデアを当初もらっていた。私は即答して、「学校の先生にはそうした余裕はない」「必ず否定から入ってくるので導入を難しくしてしまうかも」という反応をしておいた。まさに、それが現実になったというところか。

学校の先生に自由な発想がないのだから、子供達に自由な発想で考える事を主体とした学習をさせるなんてことはこのままでは無理だろう。いくらノーベル賞をとった先生方が文部科学省に文句を言っても,すぐには現場は変えられない。とても危機的なにおいを感じているのは私だけなのだろうか?

寳槻さんの活動はこれからも応援していきたい。

学芸大付属高校に高輝度スクリーンを紹介

学芸大付属高校に高輝度スクリーンを紹介した。
森棟先生とは以前BBCoach Projectの説明会でお会いして以来だ。
思った以上に反響が良く、古くなったプロジェクターでもとても明るい画像が映し出されるのを目の前にして、驚きの声が響き渡った。同僚の先生方にも告知をしていただき、しばらくサンプルを置いて行く事になった。教育実習生も大学から来ていてくれたので、日本のこれからの学校の学習環境が変わるかもしれないという私の夢を聞いていただいた。みんな、応援してくれるとうれしいのだが。高輝度スクリーン

サイバー大学に検索エンジンの研究者をご紹介

石田晴久先生に依頼を受けて、検索エンジンのスペシャリストを紹介した。

ここ10年程のおつきあいになるだろうか。以前金沢の印刷会社のコンサルティングをしていた頃、そこで働いていた李健さん。北陸先端科学技術大学院大学で検索エンジンの研究をされていたのを熱く語っていただいた事を思い出したからだ。その後、私の会社でも、ある企業の顧客情報の検索エンジン開発のお仕事を一緒にさせていただいた。人の縁とは面白いものだ。李さんは石田先生のファンでもあったことをどこかで覚えていたので,今回のお話に繋がったのかもしれない。やはり自分の好きな事、やりたい事などは、周囲の人に語っておくべきだと、つくづく思った。そんな話を今度自分の教えている大学の講義でも学生に紹介してみたい。夢を大きく語った欲しいものだ。

ハイティー

久しぶりのハイティ。

有楽町のペニンシュラホテルで久しぶりに本格的な英国式アフタヌーンティを楽しんだ。

本場香港のペニンシュラホテルにはこれまで3回程訪問して、生演奏とハイティーを楽しんだ事がある。日本のホテルではなかなか列を作っているので入りづらかったが、今回なんとか潜り込むことができた。それでもやはり一時間程並ぶはめになったけど。

本場イギリスから直輸入しているというクロッテドクリーム(Clotted cream)とスコーンの味はとりわけ抜群だった。

アッサムティクロッテドクリームご存知三段重ねのケーキ類

五反田「sake吉」

日本酒のおいしいお店発見!

なんと自宅の裏、歩いて2分という好立地。しかもIT系企業脱サラで、五反田在住50年以上というマスターが運営している。話が弾んでいるうちに、いろいろとご馳走になってしまっていました。おいしいおつまみがたくさんあります。

品川区東五反田3-17-17
http://www.sake-yoshi.com/

東京芸術劇場バックヤードツアー

風雅頌
fuugakou

来る2008年11月6日に開催される、友人金大偉の参加するイベント開催の為の事前調査の為に東京芸術劇場を訪問した。
当日は「風雅頌」というイベントが開催される。
日本テレビ文化事業団のサポートするイベントで、正倉院に納められている楽器の復元楽器を使ってのコンサート、そして仏への祈りの聲明というイベントだ。金大偉はその舞台に幻想的な映像を映写してイベントを盛り上げようという試みにチャレンジする。

今回も8月の野村ビルでのイベントと同様、私が関わってNECディスプレーソリューションズのサポートをお願いした。大型プロジェクターを使って、交響楽団が使うような大型部隊を映像で埋めようという試みだ。

劇場最上階最後部に配置された、映写室。電源ユニットの確認と、映写するスクリーンまでの距離を確認した。距離の確認にはゴルフ上でも活躍するスコープを活用した。劇場の電源はヨーロッパ式の特殊なものが使われている事が多いとのこと。ここも大型の変わった電源ユニットだった。

劇場の舞台に移り、舞台上にもたつ事ができた。演技者でも演奏者でもない私がこんな劇場の舞台に立てるなんて!すごい感覚だった。ついうれしくて携帯で劇場全体を撮影してしまった。

当日はスクリーンの大きさに頭を悩ませている。500インチ程のスクリーンが必要であることがわかったが、そうしたスクリーンを運び込めるエレベータがない。折りたたみの大型スクリーンを探す必要が出て来た。

東京芸術劇場
東京芸術劇場
東京芸術劇場
東京芸術劇場
東京芸術劇場

EIOffice

中国製のオフィスソフトを紹介されました。
2004年から世に出ているそうですが、まだまだ日本での普及はされていないようですね。
オフィス書類の機能が一つのインターフェースに統合されているところが肝のようです。
ライセンスフィーが圧倒的に下がるようなので、今後起きるであろう学校現場でのリプレース費用削減や自治体等での活用が見込まれるのでしょうか?サポート体制をどのように形成していくのかがポイントのような気がします。
SaaSとどのように済み分けて行くのがも今後の課題になりそうです。

http://www.eio.jp/

懐かしのゼミの最終夏合宿

久しぶりに大学のゼミの夏合宿に参加してきました。
私の頃は蓼科の大学の合宿所で実施されていましたが、最近数年は箱根のパレスホテルを舞台にしています。
英文学を研究するゼミで女性が多いので、とても楽しそうな合宿に思えるのですが、実態は参加者全員の論文発表会を中心とした勉強合宿です。ひたすら学生の発表を聞いていく作業です。今回も質疑応答を含めて50分の持ち時間(発表20分、質疑応答30分)の発表を、私が参加した時だけでも、11本聞きました。OB,OGも参加して質問もされるので、学生も緊張の時間の連続です。

この学習方法は卒業後の私の人生にも大きな影響を与えてくれました。プレゼンテーションの方法、社会のルール(特に時間)を守る事の大切さ、他人に自分の考えを伝える事の難しさ、しかもアカデミックに物事を考えるとはどういうことなのかということ、大学で本気で学んだ時期の大切な経験でした。

今回も発表時間をフルに使わなかった学生に厳しい注意が勧告されましたし、調査不足、確認不足、自信のない発表には、厳しい言葉が次から次へと飛んできます。ぴーんと緊張の糸が張り巡らされた環境での発表は、学生の立場からするとかなりのストレスだと思います。しかしこれを乗り越えないと、社会に出ても通用しないですから,早いうちにこうした訓練を受けておくことはとても大切なことだなと、参加する毎回感じるところです。

パレスホテルの環境は大学の合宿所からすると恵まれ過ぎている点も多いですが、OBが参加するにはアクセスしやすいし、ファシリティやサービスも文句ないですね。箱根の温泉も堪能できました。

午前中東京を出て,合宿に参加する前にもう一箇所温泉を堪能しました。ここがまた良かった!
「俵石閣」ガラスの森美術館の真向かいの山の中にあります。
白濁の温泉の泉質も最高でしたが、なにより温泉に縁側がついています。暖まったら、縁側でゆっくりとしながら、友人と語らい、さらに温泉に。この時間の流れがなんとも優雅でした。
休日2150円という金額がもう少し安いと満点ですね。

学生達と唯一持てた自由時間で散策をした際に、湖畔のお店でどうしても見逃せなかったのが以下の写真です。スペル間違いに突っ込むのは私たちゼミの習性なのかもしれません。