ensophiaの開発チームと自由な発想とそれをつぶす発想

ensophiaの開発をしている(株)ワイズポケットの若手社長、寳槻泰伸さんは、とてもバイタリティのある方だ。

聞くところによると、3人兄弟全てが大検を経て京大を卒業しているとのこと。そうしたところに、新しい自由なアイデアを発想するチャンスがあったのかもしれない。現在の日本の高校の教育に、疑問を持たざるを得ない。

1999年から、こうした子供達の自由な発想を中心としての学習環境を構築することに私は努めて来た。一方で、一人一人の才能がせっかくあるのに、学校現場、受験戦争の中でつぶされていく人を目の当たりにしてきたのも事実だ。

特に現場の先生達の「忙しい」「一人一人のサポートをする時間がない」「無理に決まっている」という発想に良くぶつかる。実は先日もそんな思いをした。ある公立高校の副校長に、私のいろいろなアイデアをぶつけた所、簡単に一笑されてしまったのだ。「忙しくて手一杯で対応できない」という態度だ。

実は、ensophiaについて、寳槻社長は、学校の先生達の教材作成ツールとして、ナレッジマネジメントシステムとして活用できないかというアイデアを当初もらっていた。私は即答して、「学校の先生にはそうした余裕はない」「必ず否定から入ってくるので導入を難しくしてしまうかも」という反応をしておいた。まさに、それが現実になったというところか。

学校の先生に自由な発想がないのだから、子供達に自由な発想で考える事を主体とした学習をさせるなんてことはこのままでは無理だろう。いくらノーベル賞をとった先生方が文部科学省に文句を言っても,すぐには現場は変えられない。とても危機的なにおいを感じているのは私だけなのだろうか?

寳槻さんの活動はこれからも応援していきたい。

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