Second Life2

Second Lifeが好調だ!
米国の3Dバーチャル空間。
mixiの立体版という感じだろうか。
私が登録したのが、1月末。
その時は会員数300万人。
現在は350万人を超えている。

登録すると、ネットゲームのような世界に入り込んで、自分のアバターで自由に世界を飛ぶ事ができる。そう、人間が空を飛ぶ夢の世界の始まりだ。フロイト的に言うと、空を飛ぶ事と性欲は繋がるとか・・・この辺がポイントなのだろうか?

月会費を払うと土地が購入できる。土地がないと、この世界で手に入れたグッズなどを保管することができない。土地を購入すると、部屋が作れたり、看 板を出す事ができたり、自分の居場所を確保することができる。土地はGIS情報にひもづいており、座標軸から検索対象にもなる。もしかすると窮極のGIS 学習基盤になるかも。

昨年からこの中のバーチャル空間で手に入れるバーチャルマネーが米ドルと換金できるようになったことで、一躍騒がれ始めている。既にこの空間内での 様々な取引が始まっていて、そろそろ実社会が無視できない金額が動き始めているからだ。建築業界や金融業界の規制も無く、まだまだ未開拓だが、実社会とは ことなるパワーシフトが組まれるとしたら、チャンスは無数にあるだろう。しかし、一方で実社会とのつながりが既得権者からの規制を受ける抜け穴になってし まう危険性も秘めている。さて、どっちに転ぶか。

いずれにせよ、そのうち経済学者も研究対象としなければならない空間が出来上がってくるのかもしれない。

日本ではデジタルハリウッドがローカライズ化をしかけている。また、この世界の建築屋さんも少しづつ出て来ており、3Dアーティスト達が立ち上がろうとしている。
先日そんな3D空間プロダクションの(株)メルティングドッツ(http://meltingdots.com/)の浅枝社長と話す機会があった。なんと 日経ビジネスサテライトに出演された翌日にある仕事の関係で、偶然お会いした。私も一緒にプロジェクトを押し進めて行く方向で握手させていただいた。

tk-iptv

「Takamiyans’ Internet TV」を構築しました。

大学のゼミのインターネット放送局です。教授の公開講座などを中心にゼミ活動を放映していきます。

http://tk-iptv.roundtable.o.jp/

「情報教育」と「繋がる」というテーマ

知人に依頼されて、ある都内の私立女子高校の一年生の情報の授業を使って、2時間程講演をして来ました。

カトリック系の中高一貫校で、一瞬学内に入った時には、朝礼のお祈りの声のせいか厳粛な「始めての感覚」の雰囲気を感じましたが、いざ視聴覚室に入り生徒達を前にすると、やはり一般の学校と変わらない10代の子ども達の闊達さに安堵しました。

今回の講演に当たって、伝えたかったのは「なぜ、情報を学ぶのか」「どのように学ぶのか」という点です。

まず、自己紹介をするにあたって、一方的な話にならないように、生徒達にカードを配布しました。生徒の考えている事を共有したかったからです。本来 ならメールやWebでアンケートを取るのが簡単なのですが、この学校の視聴覚教室にはプレゼンテーション用のパソコンがあるだけで、生徒の席からはパソコ ンにアクセスできません。いわゆるアナログの手段です。

問いは次の3つ。
1 先週面白かった事は?
2 今週やってみたい事は?
3 将来やってみたい事は?

いきなり、「将来の夢は?」と聞いてもなかなか出て来ないのですが、こうした質問にすると、割と効率よく返事をもらえるようです。

それでも3番目の質問で、4分の1程度で一番多かったのが「未定」でした。
次が、クリエイティブ系。コンピュータを使った仕事、映画、漫画制作、建築と言った物を作り出す仕事に興味を持っていた女子高生が13%程いました。ま た、医療福祉系という方面を目指している子も国際派の仕事を目指しているのと同じくらい7.5%程いたのが目立っていたと思います。

私は、大学時代文系の学問を修め、理系の社会人教育を経て、35才の時に転機を迎えて、独学でのインターネットの知識をつけて、「インターネットと 教育」をテーマに活動し始めた話をし、専門家になってきたことをお話しました。きっと生徒達からはとりとめの無い話になってしまったかもしれません。
でも、質問に出たのが、理系と文系での情報の学び方の違い?であったり、最後に質問に来てくれた子が、ゲームクリエータになりたいけど、専門学校と大学どちらを選んだら良い?という質問があったり、わりと話を聞いてくれたのだなと感じました。

前の質問には、あまり理系・文系と区別しすぎるのも良くないと思うと回答ました。
後者の質問には、学校の種類を選ぶのではなくて、そこでの自分の活動がネットワークづくりを中心にできるか否か、一生懸命自分探しが出来た方どうかが大切 で、基礎作りの時期なんだと説明しました。また、そうした自分の実績がその後の活動には大きく影響してくる可能性があるというような回答をしました。

そういえば自分も同じような悩みを抱えていたのではと思い出されました。

本題のテーマとしては、慶応義塾普通部での授業がそうであったように、アットマーク・インターハイスクールの学校作りも、結局は「人と人を繋ぐ仕 事」であったこと。その仕事にはインターネットやコンピュータの知識は不可欠であったこと。必要であったから学ぶのも苦ではなかった事などを説明しまし た。エクセルや,ワード、パワーポイント等のソフトを覚えるのは、最終的に人に伝える物を伝えやすくするためであること、ホームページや動画の時代になっ てもそれは何も変わらないこと、情報をデザインするということは、どんな情報を持っていて、どのように自分の中で消化吸収して、それを相手に分かりやすい ように伝えて行くかの作業であることなどを語りました。

しかし、圧倒的に進歩したことも忘れてはいけないと。つまり、コンピュータは「繋がっている」ということ、繋がった先には「人」がいるということ。 人が繋がった時に何が起きるか、どんな事が出来るようになるかを真剣に考えてみて欲しいとお願いしました。繋がる事によってのメリットもデメリットもある と思います。その点をきちんと自分で把握して、自分なりの「情報」を学ぶ理由を見つけ出して欲しいと願っています。

多摩美術大学情報デザイン学科2006年度卒業生展覧会講演会

2007年 3月 3日 (土曜日)

13:00から14:30までの間で、石田晴久先生、佐藤皇太郎先生、柳沢で、記念講演を行いました。私の担当は「動画PodCastingと美大生の可能性について」。

1時〜1時半
バンダイ・ナムコ企画室 佐藤皇太朗 「情報デザインコースにおけるアニメーション教育」
課題の出し方、目標の設定など提言があり、学生の制作したコンテンツを発表していただ
いた。

1時半〜2時
柳沢富夫 「動画PodCastingと美大生の可能性について」
美大生に期待する事として「Produce Your Own Media」を提唱。
インターネット放送の2つのソリューションの紹介。
ビーケアー IPv6によるマルチキャストとは
エムログ Telebeeの紹介、大学での使い方の例の紹介と無料サイトへの勧誘

2時〜2時半
4月から日本サイバー大学総合情報学部学部長 石田晴久
日本サイバー大学設立の経緯から、今後の学制像の期待など。

このチームで授業を2年間運営してきたことは、とても貴重な体験になった。次世代の環境をアートに敏感な学生とともに模索できたこと、現状でできな ない事の不満を整理して新しいソリューションを探すきっかけになったことなど、これからの私自身のビジネスの展開にも有意義な体験だった。

3月26日には、BBCoach Project(http://bbcoach.roundtable.co.jp)でもこのチームは再会する。
これからも長いおつきあいを続けて行きたいと願っている。