4月22日、私は葉山にいた。この時期になると毎年友人からお誘いがかかるからだ。
葉山では8年ほど前から、地元に住んでいるアーティストを中心に、葉山芸術祭なるイベントを催している。実は私は以前この芸術祭の公式ホームページの作成をお手伝いしたことがある。そんな縁で、葉山には良く顔を出す機会がある。
しかし、今回は少しニュアンスを変えてみた。もっと積極的に葉山と取り組んでいけないか、様々な方と議論も交えながら、新たな試みを始めたわけだ。今回は「教育フォーラム『学びの選択肢』-「学びの場」と「地域」- 」という題目で、講演を行った。
アットマーク・インターハイスクールは2000年4月に開校した。学校説明会などで良く聞かれる質問に、インターネットやコンピュータの世界に学生が閉じこもることが多いのではないか、教育は実際に対面で行わないと十分なサービスが提供できないのではないか、そんな問いかけが含まれるのは、想像がつくと思う。
しかし、アットマーク・インターハイスクールは、決してコンピュータだけでサービスを提供するシステムではない。もっと可能性のあるシステムだ。
では実際にどのように、学生にコンピュータやインターネット以外の学習のチャンスを提供するべきだろうか。私たちはこう考える、「地域にも教育力がある」と。
学生は日本全国、いや世界中に広がって行くであろう。それが、インターネットをツールとしたビジネスに共通して言える可能性である。その時に、学生はデジタルだのアナログの回線の中だけに生きることを選択するのだろうか。もちろん、その世界に入り込んでしまった人は、それなりに楽しみを味わっているであろう。しかし、一方でインターネット技術により勝ち得た、時間と場所からのrelease from bandageをうまく利用して、自分なりに時間と場所を活用する術を発見していくものも増えていくであろう。そんな時に必要になってくるのが、地域の教育力である。
葉山には地域の教育力があると感じている。それはここ数年来かかわってきた人たちから、熱いエネルギーを感じるからだ。ただ、それが、うまく教育と結びついていない。情報を発信する人と、受信する人、情報を分け与えたい人と情報を取得したい人が、うまくリンクできていないという、その他の地域でも起こっている現象がここでも起きている。ここで、インターネット技術を使わない手はない。そんな思いで以前、ホームページを作らせていただいた。
アットマーク・インターハイスクールの学生がこうした地域の教育力を甘受できるよう、環境づくり、ネットワークづくりをしていくのが私たちの役目だ。現実の公立学校でもそうした動きは見え隠れしているが、学校長権限で会議を開催する程度であろう。実際に地域の教育力を持った人々と、学校を結びつけるには様々な問題が横たわっているようだ。
私たちは幸い私企業である。私企業であるからには、クライアントの要望に従って、その需要に応えていくシステムづくりが、企業存続の命だ。すばやい対応で、地域の教育力のネットワーク化にも尽力を続けていきたいと思っている。そんな活動がアッマーク・インターハイスクールには課せられていると感じている。

