ジグソー法

埼玉県立松山女子高等学校の真下峯子校長にお誘いを受け、公開授業に参加。「生徒の学びを変える」をテーマとした活動で採用されていたのが、ジグソー法だった。東京大学の三宅なほみ教授が普及活動をしていることを知った。CoREF「東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構」が埼玉県教育委員会とタッグを組んで、現場の先生方を指導し、生徒達との授業開発を実施している。

協調学習を効果的に実施する為の手法としてジグソー法を導入して、子供たちに気づきを起こさせる学習法を定着させようとしている。システマチックに出来ていて、今回は英語と生物の授業での活用事例を拝見した。

学習環境に取り入れる手法は多々あるが、今回は個別学習ではなく協調学習。「生徒の学びを変える」には「教員の教育手法を変える」ということも必要なのだろう。少しインタビューさせていただいたのだが、この方法で三宅先生が考えているゴールは制約されない知識の獲得だと伺った。その為、安易な評価基準は設けずに自由な発想が可能になる学習環境を提供したいと。

質疑応答で出て来たのが、実際の校外授業では時間的制約で出来なかった学習者の発表を聞きたかったことがまず一番に上がっていた。つまり学習者がどんな自由な学びがができたかを把握したかったということと、今後埼玉県全体が導入していく上での評価・確認をどうしたら良いかという点。このあたりは今後も注目していきたい。

埼玉県もご多分に漏れず、生徒の学力低下に悩んでいるよう。こうした挑戦を生徒、先生、管理者、教育委員会、研究者、自治体、政府が本気になって一緒に取り組んで、解決の糸口を見いだせればと願っている。微力なら、応援エールを送りたい。

 

 

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