聖学院記念祭とPM

伊藤豊
聖学院中学高等学校の記念祭(文化祭)をテーマにしたプロジェクトマネジメント研修が開始された。
2012年7月7日(土)、担当の伊藤豊先生を中心に13名の男子生徒達が集まってくれた。
研修担当はプロジェクトマネジメント・インキュベーション協会の伊藤緑さん。
研修内容は確実にバージョンアップされてきた。
学校の文化祭は始まりと終わりのある一つのプロジェクト。そのプロジェクトを改善する為に、プロジェクトマネジメントの考え方を導入する。学習の後にはしっかりとプロジェクトの記録が残ることだろう。その記録がこの学校の歴史の第一歩となり、今回参加してくれた生徒達はその歴史を作り上げるパイオニアになってくれると思う。そんな気持ちを伝えた後、研修はスタートした。
ビルダーとメッセンジャー
ビルダーとメッセンジャー2
まずはチームのコミュニケーション力を高めるワークショップ。
「ビルダーとメッセンジャー」
今回の研修はレゴの青バケツのセットがチームごとにあると、実施できる汎用性のある研修だ。
研修前に仕込んでおいた、三段のレゴの組み合わせモデルを、観察してその形態を言葉で伝えるメッセンジャーと、その情報をもとにしてモデルを組み立てるビルダーがチームとして活動する。
メッセンジャーは10秒/回×10回観察することができる。ゲームは二回実施して、二回目は少しレベルの高い複雑なモデルに作りこんでおく。
今回は3チームになり挑戦してくれた。一回目の挑戦は、全チーム失敗。二回目は1チーム成功してくれた。やはり一回目の失敗を分析して、しっかりとチーム内でのルール作りに挑戦したところが成功していた。
その後プロジェクトマネジメントの概要を若干だったが講義として時間をとった。
プロジェクトとは
・初めと終わりのある活動
・独自の成果を出す活動
・目的、目標を達成する為の活動
であることを確認。
そのプロジェクトをうまくやり遂げるためのhow toがプロジェクトマネジメントということであることを伝える。
さらにこの考え方は受験や、実際の仕事をやるときには役立つ可能性があるというコメントも伝えた。
モデルハウス
後半は実際に小さなプロジェクト体験してもらう研修。
「モデルハウス制作プロジェクト」
発注者からの要件定義が紹介され、要件にあったモデルハウスをレゴをで制作してもらう。
レゴには部品代として色などで別々の価格を設定。コスト意識もきちんともってもらう。
チームに分かれて、リーダーを設定。記録を残すもの(コントルーラー)、設計をおこすもの(工務)、実際に制作するもの(制作)と役割分担をはっきり決める。もちろん人件費も時間で計算される。
プロジェクトが完成したら、報告書を整備してもらい、チームごとに発表。
もちろんプロジェクトの反省もしてもらう。
今回の3チームに特有だったのが、2階建の2階部分の家としての機能に若干難あり。創造力豊かな生徒達が多かったのかもしれない。
次回は7月30日。「プロジェクトの定義」というお題でいよいよ実際の記念祭のプロジェクトマネジメントの学習に入っていく。楽しみな活動だ。

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