先日、「セルフエスティーム」がアメリカの教育の目標になっているとのご意見を伺う機会があった。果たして、日本はいかに。
Be different.が美徳として考えられているのであろう。そう言えば、アップルもThink differentなんていう標語を宣伝している。やはりアメリカ企業だ。
今日、ある授業を見せていただいた。遠隔授業をコンピュータ通信によって実現しようという授業だ。遠隔の教室にいる学生にむかって、貴重な写真や、通常では目にすることのできない物を見せるということ自体はすばらしい。ただ、集合的な授業を実施するという点に絞って考えると、少し考えさせられる。
もし私が実施するなら、そうした資料をアーカイブ化することに徹する。また、アーカイブ化することを学生自らに行ってもらうプロジェクトを運営したい。そして、できた資料そのものの利用方法を後輩に自由にして使わせてあげることこそが、これからの教育に必要なことではないだろうか?
同時中継をできることは技術的にはすばらしい。しかし、それがインターネット教育かと言えば、ノーと言わざるを得ない。衛星放送を利用した、塾の全国統一授業がうまく運用できていないという意見もある。情報を発信する側の理由で、受信する側が制限を受けること自体、セルフエスティームを高める教育方針とは対峙する概念なのだろう。
セルフエスティームを高めるには、まず誉めること、また感情を理解してあげることが大事なのだという。やはり、One to Oneの対応ができないかぎり、実現不可能な教育理念なのかもしれない。それを理解した上でのことか、アメリカでのインターネットを活用した、One to One Marketing手法は着実に教育の世界に影響を与えようとしている。
この号が発行されるときには、アメリカの教育でのコンピュータ利用のカンファランスに出席している。しっかり確かめてこようと思う。セルフエスティームを高める教育に、Be differentを尊重する教育に、インターネットがどのように利用されているのかを。

