感動の発表会

K-12の生徒達にプロジェクトマネジメントの考え方を伝える活動の一環でプロジェクト終結フェーズの発表会に参加してきた。

日時:2013年3月16日(土)午後2時から4時
場所:聖学院中学高等学校
テーマ:記念祭(文化祭)をプロジェクトマネジメント
後援:NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会

今回は生徒会のメンバーを中心に年間5回の学習の場を設けてサポート。プロジェクトマネジメントを体験しながら学ぶワークショップや概念を学ぶ講義、自分たちで計画書等の管理書類を作成していく機会や、ブレインストーミングを利用した会議の進め方等も体験。コミュニケーション記録としてのSNSの活用等を経て、反省会も開催、最後に次年度の担当の後輩も一緒に発表会を開催した。

発表会を聞いて私たちが伝えようとしたプロジェクトマネジメントのエッセンスはほとんど自分たちのものにしていることがわかり安堵。一方で、管理手法が理解できたからか、反省点もはっきりとしてきていたが、改善への挑戦、機会の創出時間が足りなかったことがわかる。ぜひ後輩達にこのあたりを伝えてくれたら嬉しい。

なんとこのチーム、学内の教員向けのプロジェクトマネジメント研修を実施してくれたりしている。「プロジェクトマネジメントはマヨラーのマヨネーズのようなもの」という表現も出て来て、そのエッセンスをわかりやすく周囲にも伝えてくれそう。

既に他のプロジェクトへの応用も始まっていて、今後の彼らの活躍を期待したい。

 

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埼玉県の校長先生の為の研修、2年目になりました。

NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会の活動として、今年も埼玉県の新任校長先生(250名以上!)の研修に参加して来ました。

真剣に私たちの話を聞き入っていただける校長先生達の真剣な眼差しが印象的でした。

  1. バリュー、ビジョン、ミッションの設定
  2. プロジェクトの特定

を中心に、学校に戻って校長先生に活用して欲しい手順を一緒に確認しました。

企業戦士の有志が休暇をとって集まり、電車賃をかけての活動です。

ぜひ学校改革に役立ててほしいと思います。

プロジェクトを終えて、一人ずつ解散していくシーンが、七人の侍の映画のシーンのように感じました。(もっと多いけど・・・)

 

 

聖学院記念祭に行って来ました

プロジェクトマネジメント研修を学校教育現場に導入してくれた聖学院中学高等学校の記念祭(文化祭)に参加してきました。

 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトで「宇宙エレベーター」をテーマに活動してくれた物理部は教室でレゴを利用した宇宙エレベーターの模型展示と、調べ学習をしたポスター展示をやっていました。生徒が生き生きと宇宙エレベーターについて解説してくれたのが印象的です。

また、NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会の一員としてプロジェクトマネジメントのワークショップにも参加させていただきました。

フェリス女学院大学の教員としてレゴのワークショップ活動に参加させていただきました。

この経験を生かして、記録を残して、将来的には本格的な宇宙エレベーターロボットの世界大会を目指したいと言ってくれたのは嬉しかったです。学校の歴史の一ページを開けたかもしれませんね。

 

 

夏休みの修学旅行をテーマに蝶が岳に登山を行っているようです。NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会がプロジェクトマネジメントのワークショップをサポートして、二年間にわたって学校行事のレベルアップに協力していきます。参加した生徒達が教室でのプレゼンテーションの時間にたくさんのお客様を引き込む為に「プロジェクトマネジメント学んで登山をしました!」と廊下で叫んでいた事が印象的です。

発表は、GPS付き電子カメラを活用して、登山途中で撮影した写真をグーグルマップにマッピングしてくれていました。インパクトのあるプレゼンテーションができあがりました。また、教室内にはレゴを使って蝶が岳の疑似模型も登場、こうしたアイデアは生徒自ら出て来たようです。素晴らしい!

これまでの作業のスケジュール表も掲載されていましたが、どのようにして変更が起こったのか、そのあたりのデータも比較で掲載すると良かったかもしれません。

エネルギーが余ったのか、登山時の写真のスライドショーとは別に、「広告用動画」ということで、遊びで作っていた、レゴで制作したロボットのコマドリ映像、とても出来が良かったと思います。ぜひBBCoach Projectにも参加してほしいと思い、先生方にも伝えておきました。

聖学院HiPM記念祭直前ワークショップ

NPO法人プロジェクトマネジメントインキュベーション協会の活動として、聖学院中学高等学校で記念祭(文化祭)をプロジェクトマネジメントするワークショップを実施。今回は記念祭当日を想定した、ワークショップ。

当日のスケジュールの確認、役割分担の確認、作業の洗い出し、WBS(ワークブレークダウンストラクチャー)の作成、工程表の一部の作成、そして今回はリスクマネジメントについての分析も実施した。

高校2年生が中心となり、1年生も一人参加。新しい聖学院の伝統をみんなで創り上げる事を意識してもらいながら、おざなりの作文ではない、後輩にも有効活用してもらえる生きたデータをどこまで作り出せるか問う、有意義な活動になった。

これからが本番。彼らが生み出すデータがどんな生きた資料になるか見守って行きたい。

 

松山女子高校で電子書籍制作入門講座2

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトでの電子書籍入門講座の2回目。

前回は関東学院大学をお借りして、最新設備の中、どちらかというとシリコンバレー等の最先端の情報を中心に展開したが、今回は松山女子高校でアップルからお借りしたMacBook Proを学生に実際に使ってもらいながらも、書籍や本についてのテーマも取り入た話題も提供した。話題はヨーロッパ中世の時代まで及んだが、楽しんでもらえたと思う。

松山女子高校では遺伝子の学習をしながら、その学習した内容をチームで電子書籍にまとめあげて、発表会をやるというプロジェクトに挑戦している。

第一回目はプロジェクトマネジメントを学習してもらえるようなワークショップを実施、二回目は最先端の電子書籍情報と制作のファーストステップ、そして今回が三回目の講座になる。その間に遺伝子に関連する映画の鑑賞会があり、また二学期には実際に生物の授業等で遺伝子について学び、さらに外部講師もお願いしながら、遺伝子の講座も実施する予定。全体の復習という感じで実際のプロジェクトの現在の進行状況の確認をまずは行った。

そして今回はせっかくプロジェクトを進行しているので、iBook Authorを活用して、プロジェクトマネジメントの関連書類を整備できるようにしてみようと試みる。簡単なフォーマット書式iBook Authorで用意して提供、それに従って、各自のプロジェクトについて実際に考えてもらった事項を記入していただき、それを電子書籍のフォーマットに書き出す作業を行ってもらった。iPadに転送して確認してみると簡単に電子書籍になっているのを確認。最後にページめくりをしながら、各自のプロジェクトについての発表も実行してもらった。

コンピュータばかりいじっていて途中で飽きてしまうといけないので、本の歴史や、書籍の構造について、実際に古書を触る機会も提供しながら理解してもらう機会を提供した。私の個人的に集めている西洋紋章関係の古書を実際に触ってもらって、1600年代のカビ臭いにおいを体験してもらったり、本の装丁や、中世の時代の本の作り方についても、解説本を中心に紹介した。

さらに、参考文献表の作成の仕方、ポイント等を解説し、各自のテーマにあった本をインターネットで検索し、表を作成してもらう。また学校や公立図書館の利用の仕方についてもヒントを出しながら、研究に向かう姿勢を各自に再確認した。

とてもまじめで積極的な生徒が集まってくれた。このワークショップの翌日に実力試験があるという状態だったようだが、5時間もおつきあいいただいて、しかも今回はある程度作業したデータも残せるレベルまで集中して取り組んでくれた。

参加していた先生方も、各自iBook Authorを触りながら、その便利さや可能性について考えてもらえたのもひとつの成果だったのかもしれない。

どんな作品が出来上がってくるのか、これからも楽しみだ。

今年10周年を迎えるBBCoach Projectへの招待も行い、銀座での発表会で出会える事を期待しながら、今にも大雨になりそうな空模様の中、帰路についた。

 

中学と高校の教師のためのPBLガイド

NPO法人プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会から、「プロジェクト実践教育ハンドブック第2版」の翻訳版が出版刊行された。

K-12業界に一緒にプロジェクトマネジメントの概念を紹介している者として、応援したい。

米国ではいち早く教育改革が実践されてきているが、なかなか日本への波及が起きなかった。現場の先生方もどのようにアプローチしたら良いか、具体的なハンドブックがなかったので、手探り状態であったことは確かだ。

SSHやSPPの案件では、ようやくプロジェクトマネジメントの概念を導入してくれる学校が増えて来た。

ある高校では、通ると思わなかった申請が、プロジェクトマネジメントの概念を導入することによって、成功したという経験もあると漏れ聞いている。

日本の教育界の動きもようやく、こうした動きに連動してくる可能性が出て来たということだろう。

ぜひ現場の先生方と一緒に学び合う場を今後も創出していきたいと願っている。

教育界と実社会の本格的プロジェクトマネージャー達との橋渡しができれば幸いだ。

こちらで販売もお手伝いしています。3,990円(消費税込み)+郵送料210円。

聖学院、記念祭(文化祭)にプロジェクトマネジメント3

夏休みのまっただ中、朝から晴れきった暑い日だったが、午前中3時間程、PMの研修を実施してきた。

プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会からは清水計雄、伊藤緑、柳沢富夫、仁科斉、秋山氏が参加。
中心的な講師は仁科氏が実施した。

プロジェクトマネジメント計画書を作成。実際の記念祭をイメージしながら、運営委員会のメンバーが集まり、集中的に書類作りの練習をした。

作業割り出し、WBS、組織図、ラフスケジュール、工程表と進む。

 

特に今回は工程表を作成する際に、ある作業にフォーカスを置いて集中的に制作。ホワイトボードで議論を進めながら、抜けている作業はないか、順番は正しいか確認することができた。

最後に、今後のコミュニケーションコントロールの一つとして、社会人も交えて情報交流する為に、SNSを活用してもらうことを披露し、いつでも質問を受け付ける体制であることを確認しあった。「PM SNS」にまた新たなプロジェクトが立ち上がった。どんな記録を残してもらえるか、これからも楽しみだ。

 

フェリス女学院大学で豊南高校の生徒とマインドストーム

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトの一環で、豊南高校の生徒にフェリス女学院大学まで来てもらって、レゴのマインドストームを利用したワークショップを体験してもらった。

主講師としてフェリス女学院大学の内田奈津子先生、私は副講師としての参加。学生のTAとして私の授業の受講者でプロジェクトマネジメントを学んだ斎藤菜穂さんと、森本夏生さんが参加してくれた。

フェリス女学院大学にはファシリティとしてレゴのマインドストームが導入されており、内田先生は近隣の小中学生等も交えて、ここ数年世界大会まで出場してしまっている程の実力を持つ。

豊南高校にもマインドストームが導入されていたが、十分生かされた授業は展開していなかった。そこで、今回カリキュラムを活性化する為にも、プロジェクトを立ち上げた。単なるマインドストームの授業運営ではなく、プロジェクトマネジメントの概念も取り入れて、チームでロボット制作に取り組んで、文化祭にプレゼンテーションができるよう連続したワークショップを配置した。一回目は豊南高校にプロジェクトマネジメント・インキュベーション協会も参加してもらい、プロジェクトマネジメントの研修を行い、今回が初めてのマインドストームの体験講座になった。

初めてマインドストームに触る生徒達もいたが、そこは若さの力を生かした創造力を生かしてもらい、すぐにロボット制作に打ち込める体制になった。特に今回は2台の本体をBluetooth接続して、通信させるという基本プログラムをマスターしてもらった。一台をコントローラーとして設定。ボタンを押すと別の本体から音がなったりする簡単なプログラムを指導。細かいエラー等も体験したが、なんとか全てのチームが成功体験を味わう。実際には各チーム自分たちで応用して様々な動きまでつけるように発展していった。

特にテーマは設けなかったが、各チームごとに、プロジェクトマネジメントの書類を再度記入してもらうところからスタート。ここは私が特に指導に力を入れたところ。ロボット制作に打ち込んでいた時間を少しだけ止めて、真剣に各チームが目指すロボットの完成形を想像してもらった。

途中、イメージしていた動きが難しい事も体験して、計画の見直しをする必要を痛感するチームも出現。今後の課題も確認してもらった。

また、スケジュールの確認もしてもらったところ、夏休みの子供達の活動は結構忙しいようで、休暇中の学校を活用できる時間も限られているので、十分な開発の時間が取れるかどうか、少し不安は残しているが、逆算すると、そう多くの時間が割けない事を各チームには再確認してもらった。

次に集まれる機会は、私たちは残念ながら参加はできないが、生徒達だけで、どの程度今回の体験を踏まえて、ロボット制作のバージョンアップができるか、楽しみだ。

豊南高校の文化祭は9月15日(土)、9月16日(日)に開催される。

マインドストーム

 

豊南高校@フェリス

関東学院大学に女子高生を招いて電子書籍入門講座を開催

松山女子高校のサイエンス・パートナーシップ・プロジェクトの2回目の講座。今回はマイクロバスをチャーターして、松山女子高校(埼玉県東松山市)の生徒に、関東学院大学(神奈川県金沢八景)まで来てもらった。

午前10時から、座学で電子書籍の日本及び世界のマーケットの情報を提供した。海外の動画ニュース等も紹介し、最先端技術の解説を英語で聞いてもらう時間も確保。また、電子書籍機器の種類やソフトのフォーマット等について学んでいただいた。

2コマ目は大学のマシン(MacintoshとWindowsがパラレルで走る)を利用して実際に電子書籍を作ってみる体験をしていただた。

  1. Pagesというワードプロセッサーのソフトを活用、「夏休みの計画」というお題を提供して、文章を作成してもらう。
  2. 書き出し機能でepub形式に圧縮して固める。
  3. epubに固められたらファイル群をターミナルを利用してコマンドを打って解凍する作業を体験し、epub形式のフォーマットが複数のファイル群でできあがっていることを確認したもらった。

3コマ目では、大学のファシリティの紹介も含めて、バーチャルスタジオの見学、アフレコ用の施設や音声加工のファシリティ等も紹介。3D撮影機材の紹介や実際に学生が制作した3D映像も体験してもらう。最先端のファシリティを活用しながら、技術者を育成している環境を確認してもらう。またそこで育った学生もTAとして紹介し、今回のプロジェクトにおいて、コンテンツ制作で足りない部分のお手伝いをしてくれることを発表してもらった。

4コマ目では、iBooks Authorを使って、さらに「夏休みの計画」というテーマで書類を作成してもらい、iba形式の電子書籍の書き出しまで体験してもらった。

5コマ目では、SNSの活用方法として、今回のプロジェクト実施にあたり、記録を残す為のツールとしての使い方を解説。講義だけではなく、いつでも今回のプロジェクトチームは繋がっている事を確認したもらい、質問等もいつでも受け付けられることを伝えた。社会人や、大学、NPO法人等が入り交じったプロジェクトなので、記録を残す事の重要性と応援団を巻き込んだプロジェクトの進め方について、再確認してもらえたのではないかと思う。

次回は9月2日。松山女子高校で。実際に遺伝子学習のアウトプットとしての教科書作りに挑戦する。

松山女子校SPP@関東学院大学