聖学院HiPM記念祭直前ワークショップ

NPO法人プロジェクトマネジメントインキュベーション協会の活動として、聖学院中学高等学校で記念祭(文化祭)をプロジェクトマネジメントするワークショップを実施。今回は記念祭当日を想定した、ワークショップ。

当日のスケジュールの確認、役割分担の確認、作業の洗い出し、WBS(ワークブレークダウンストラクチャー)の作成、工程表の一部の作成、そして今回はリスクマネジメントについての分析も実施した。

高校2年生が中心となり、1年生も一人参加。新しい聖学院の伝統をみんなで創り上げる事を意識してもらいながら、おざなりの作文ではない、後輩にも有効活用してもらえる生きたデータをどこまで作り出せるか問う、有意義な活動になった。

これからが本番。彼らが生み出すデータがどんな生きた資料になるか見守って行きたい。

 

明日はピースデイです

国連で決議されているピースデイをご存知ですか?

9月21日は国際平和の日です。

紛争の多いこの世界、一日だけでも紛争がない日をという願いの元に、ピースデイは生まれました。

ぜひ人でも多くの方にこの日を意識していただければと願っています。

この日に合わせて昨年からスタートした国際平和映像祭という小さなイベントがあります。

学生の皆さんが平和を意識した映像作品を作って、世界の人々に国際平和を考えてもらう瞬間を共有してもらいたい、そんな思い出制作した作品のコンテストを実施しています。

ファイナリストに残った人も、残らなかった人もこの思いは一緒でしょう。

優劣を争う事よりも、一人でも多くの仲間が繋がって、友達を会場に連れて来ていただく、そんな場になってくれればとても嬉しいです。

この文章を読んで、少しでも興味が湧いた方、ぜひお友達を誘って会場にお越しください。みなさんと一歩一緒に踏み出したいと思います。

横浜の映画館で一緒に時を過ごしましょう!

参加にはお申し込みが必要ですので、こちらからぜひ登録をしてください。

明日の日本のメディアは国際平和の日をどのように扱ってくれるでしょうか?・・・

ufpff

2012年度学習環境調査:所有端末

学習環境ファシリテータ、学習コーチとしての活動として、2012年度になってから実施したアンケート調査です。

標本数:641人
中高生:56人
大学生: 585人

 

授業担当している学生、特別講演を聞いてくれた学生、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトに参加してくれた生徒達を対象してアンケート調査しました。
アンケート実施期間(2012年4月〜7月)

まずは全体の平均です。

PC所有率は88.91%でした。10%強の人がPCを持っていないことになります。この10%をどう考えたら良いかは注意が必要です。

Macintosh保有率は2.18%でした。

ガラパゴス携帯の所有率は35.21%と結果です。それに対してスマートフォンの所有率が21.10%、iPhone所有率が23.19%と出ました。

iPodの所有率は40.17%。iPadは6.66%です。Walkmanは17.42%。

中高生と大学生のデータを分けて分析してみるとさらにおもしろい傾向が見られました。

PCの所有率ですが、中高生の所有率が96.81%でした。既に各家庭には子供達が自由に使えるPC環境が整っているということでしょうか?それに対して大学生の所有率は82.98%という数字が出ました。親元を離れている学生もいると思いますので、そのあたりが影響しているのかもしれません。

 

 

一方で、大学の分類別で見ると面白いデータが取れました。

特に文系女子の大学の所有率が低く、大学別で見たときに理系大学の97.73%に対して、文系女子大61.17%という優位差が出ています。せっかく大学側がPC環境で利用できるe-Learningを提供していても、利用できない学生が存在するということです。これは何か手を打つ必要があるということでしょう。

 

 

モバイル端末関係の所有率にも中高生と大学生の間で面白い傾向が見られました。

スマートフォン、iPhone、iPodのデータはいずれも高校生は平均値を下回り、大学生は所有率が高くなっています。パソコンの代わりにこうしたモバイル端末を活用している大学生が多いということでしょうか?

特にある女子大学ではiPhoneの所有率が43.33%と高く、ブームになって来ている感じもあります。

大学側が今度どんな学習環境の整備に力をいれていかなければならないか、示唆されるデータになっているのではないかと予測しています。

聖学院SPP:宇宙エレベータプロジェクトのプロジェクトマネジメント

2012年7月28日(土)、フェリス女学院大学の教室をお借りして、サイエンス・パートナーシップ・プロジェクトの一環として、聖学院中学高等学校の生徒と一緒にプロジェクトマネジメントワークショップを実施した。
20120728seigakuin
始めにフェリス女学院大学の講師という立場で私から「なぜプロジェクトマネジメントを学ぶのか?」というタイトルで講演を実施。学習をプロジェクトマネジメントする力、自学自習できるような力をこのプロジェクトで身に付けてほしいという目標を共有させてもらう。
また、今回のプロジェクトは、生徒、教員を含めた学校とTA、講師チームの大学、そして社会人を中心としたNPO法人という複数の団体が参加しているプロジェクトであることを確認。コミュニケーションコントロールのツールとしてインターネットを活用して、プロジェクトの記録を残しておける環境としてSNSを活用することを伝えた。既に今日参加してくれた生徒25名達はSNSへの登録がほぼ済んでいることも確認できた。
次にいくつかのアンケートを実施。各生徒達のモチベーション、実力を探る為に、「学習環境アンケート」「01 Profile学習スタイル診断」「自己評価表」を記入してもらう。
PC保有率96%、iPhone+スマートフォン所有率35%、英語学習時間8時間/週という面白い数字を得る事ができた。また、学習スタイルについては、その後のワークショップのチーム分析にも生徒自ら活用していただき、チームの性格分析も自らしてくれたことも、めずらしい動きだった。
聖学院中学高等学校からは、英語科の高橋一也先生と増山望先生が参加していただいた。
内田1
内田2
マインドストーム
次にフェリス女学院大学の内田奈津子先生から、レゴのマインドストームの宇宙エレベータキットを実際に見せていただき、どんな物かの概説があり、その後チームごとに手に取って触ってみながら、質疑応答、プログラミングの画面等も実際に見てもらい、いよいよ本番が近い事を意識してもらった。発表は11月2日、3日に開催される聖学院中学高等学校の記念祭で行う予定。
午後は、プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会の仲間に集まっていただき、プロジェクトマネジメントの初級ワークショップ。
まずは、レゴを使った「モデルハウス制作プロジェクト」。お客様からの要求定義書を紹介し、一定の条件のもとでモデルハウスを作成してもらう。チームでの役割分担、計画、作業記録等を体験しながら、レゴでの家作りをしてもらった。今回は短時間だが、安くし上がってしまう家等は、お客様からの要求から乖離しているということで若干評価点数が下がってしまうというバージョンアップ版で挑戦してもらった。
モデルハウス
その後、実際に記念祭でのプロジェクトを意識してもらいながら、各チームのプロジェクトを整理してもらう作業に入った。11月発表ということもあり、短期間でのチーム力を向上させる必要もあり、いよいよプロジェクトが本格的にスタートできたいう実感が得られたのではないだろうか?
カイコ型宇宙エレベータ
カプセル型
老若男女が乗れるもの
プログラミングを小さく、ビデオに撮影
等様々なアイデアが各チームから発表があった。
フェリス+聖学院

この夏の活動

そろそろ前期が終わりで、大学の授業は一段落します。

この夏は、普段と異なる活動で、中高大学連携授業等で下記の活動を予定中です。

興味のある方はぜひお声をおかけください。

日時:2012年7月28日(土)10時〜17時まで
場所:フェリス女学院大学
内容:プロジェクトマネジメント研修、SPP(科学技術振興機構のプロジェクト)。宇宙エレベータについて学び実践する講座の一環。2回目。
参加校: 聖学院中学高等学校

日時:2012年7月30日(月)14時〜17時まで
場所:聖学院中学高等学校
内容:記念祭をプロジェクトマネジメント

日時:2012年8月 5日(日)10時〜16時まで
場所:関東学院大学
内容:電子書籍入門講座1、SPP(科学技術振興機構のプロジェクト)。高校生による遺伝子学習の電子書籍化。2回目。

日時:2012年8月7日(火)10時〜16時まで
場所:フェリス女学院大学
内容:マインドストームレベルアップ講座 、SPP(科学技術振興機構のプロジェクト)。

日時:2012年9月2日(日)10時〜16時まで
場所:埼玉県立松山女子高校
内容: 電子書籍入門講座2、SPP(科学技術振興機構のプロジェクト)。高校生による遺伝子学習の電子書籍化。3回目。

 

聖学院記念祭とPM

伊藤豊
聖学院中学高等学校の記念祭(文化祭)をテーマにしたプロジェクトマネジメント研修が開始された。
2012年7月7日(土)、担当の伊藤豊先生を中心に13名の男子生徒達が集まってくれた。
研修担当はプロジェクトマネジメント・インキュベーション協会の伊藤緑さん。
研修内容は確実にバージョンアップされてきた。
学校の文化祭は始まりと終わりのある一つのプロジェクト。そのプロジェクトを改善する為に、プロジェクトマネジメントの考え方を導入する。学習の後にはしっかりとプロジェクトの記録が残ることだろう。その記録がこの学校の歴史の第一歩となり、今回参加してくれた生徒達はその歴史を作り上げるパイオニアになってくれると思う。そんな気持ちを伝えた後、研修はスタートした。
ビルダーとメッセンジャー
ビルダーとメッセンジャー2
まずはチームのコミュニケーション力を高めるワークショップ。
「ビルダーとメッセンジャー」
今回の研修はレゴの青バケツのセットがチームごとにあると、実施できる汎用性のある研修だ。
研修前に仕込んでおいた、三段のレゴの組み合わせモデルを、観察してその形態を言葉で伝えるメッセンジャーと、その情報をもとにしてモデルを組み立てるビルダーがチームとして活動する。
メッセンジャーは10秒/回×10回観察することができる。ゲームは二回実施して、二回目は少しレベルの高い複雑なモデルに作りこんでおく。
今回は3チームになり挑戦してくれた。一回目の挑戦は、全チーム失敗。二回目は1チーム成功してくれた。やはり一回目の失敗を分析して、しっかりとチーム内でのルール作りに挑戦したところが成功していた。
その後プロジェクトマネジメントの概要を若干だったが講義として時間をとった。
プロジェクトとは
・初めと終わりのある活動
・独自の成果を出す活動
・目的、目標を達成する為の活動
であることを確認。
そのプロジェクトをうまくやり遂げるためのhow toがプロジェクトマネジメントということであることを伝える。
さらにこの考え方は受験や、実際の仕事をやるときには役立つ可能性があるというコメントも伝えた。
モデルハウス
後半は実際に小さなプロジェクト体験してもらう研修。
「モデルハウス制作プロジェクト」
発注者からの要件定義が紹介され、要件にあったモデルハウスをレゴをで制作してもらう。
レゴには部品代として色などで別々の価格を設定。コスト意識もきちんともってもらう。
チームに分かれて、リーダーを設定。記録を残すもの(コントルーラー)、設計をおこすもの(工務)、実際に制作するもの(制作)と役割分担をはっきり決める。もちろん人件費も時間で計算される。
プロジェクトが完成したら、報告書を整備してもらい、チームごとに発表。
もちろんプロジェクトの反省もしてもらう。
今回の3チームに特有だったのが、2階建の2階部分の家としての機能に若干難あり。創造力豊かな生徒達が多かったのかもしれない。
次回は7月30日。「プロジェクトの定義」というお題でいよいよ実際の記念祭のプロジェクトマネジメントの学習に入っていく。楽しみな活動だ。

宇宙エレベーター研修

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト第二弾プロジェクトの始動!聖学院中学高等学校の生徒と共に宇宙エレベーターについて学ぶ。今回はオブザーバーとして参加。

講義は日本大学理工学部教授の青木義男先生。ゼミでも富士山で行われた国内の大会に出場しており、実際の大会の模様をビデオ映像で紹介いただいた。海外での大会では、NASAの職員も参加しているとのこと。全世界で叡智を結集しようとしている大掛かりで本格的なプロジェクトだ。

青木義男
日大理工学部、青木義男教授

宇宙エレベーター協会の会長の大野氏とは、実は以前ある仕事の関係でお付き合いしたことがあるのを思い出した。

まずは宇宙の話。地表から400kmの地点で展開している国際宇宙ステーション、36000kmの地点にある静止軌道衛星、100000km地点での宇宙エレベーター。のっけからやはり途轍もない大きなプロジェクトであることが想像できた。

様々な宇宙開発プロジェクトとの比較として機材の重量と費用の話も面白い。スペースシャトルは運搬量20トン/総重量2000トンで500億。国産のH2Aロケットは運搬量10トン/総重量290トンで100億。宇宙エレベーターは運搬量10トン/総重量20トンで10兆円。1週間で往復するそうだ。エコで効率は良いが、費用の点でどう着手していくか、戦略が必要。今後の技術開発で改善される事も多いようで、この辺りが技術立国日本の未来を引っ張ってくれるのではないかと可能性を感じた。

現在世界で最も強度のある宇宙エレベーターのコースになるカーボンナノチューブは鉄の20倍の強度があるらしい。ケンブリッジで実験が成功しているとのこと。

特にこの技術の応用でビジネス化が検討されているのは、日本で足りないエネルギー政策の一環としての宇宙太陽発電システムだそうだ。かなり期待されている模様。3基で日本の国土を全てカバーできる電力を生み出せるとのこと。5km×5kmの太陽光発電パネルを展開するアイデアがあるそうだ。

成層圏以外の宇宙の空間領土の問題や、太陽光兵器の心配をしたのは、創造力に傾きすぎた文系の心配かもしれないが、講演を聞きながらふとそんな事が私の頭の中でグルグル回っていた。


戸邉治朗

青木先生をアレンジしてくれたのはフェリス女学院大学の内田奈津子先生。以前国土交通省の「地球地図の学校」のプロジェクトでご一緒して以来の共同活動だ。聖学院には私の大学のゼミの後輩でもある高橋一也先生が中心になっていただき申請、今回は戸邉治朗校長先生に最初のご挨拶をいただき、副校長の清水広幸先生が授業を仕切っていただいた。

次はフェリス女学院大学で、プロジェクトマネジメントを学んでもらう。私の出番だ!

レゴのマインドストームを使った体験学習も学校でアレンジする予定。

 

聖学院中学高等学校
聖学院中学高等学校

関東工学教育協会と教育士

2012年5月29日、お茶の水の日本大学の校舎で、関東工学教育協会の総会があり、オブザーバーとして参加させていただいた。

今回は、ここ数年私たちが取り組んできたプロジェクトを表彰していただけるということで伺った。芝浦工大中学高等学校+芝浦工大+プロジェクトマネジメント・インキュベーション協会とが取り組んだ、K-12の教育プログラムにプロジェクトマネジメントの概念を取り入れてもらう試みだ。関東工学教育協会から業績賞を出していただくことになり、その表彰式に参加した。大学を代表して、井上先生、NPOを代表して清水計雄氏が国立女性教育会館の理事長の内海房子氏から表書状と盾をいただいた。

関東工学教育協会の総会では新年度の会長に芝浦工大の村上雅人学長が選ばれ、この夏は芝浦工大で大会を開催するとのこと。

ちなみのこの総会に出席させていただき、初めて教育士という資格があることを知った。教育現場を改善していこうという志を持った多くの人たちのエネルギーを感じた。

その後、交流会では下記の方々と名刺交換をさせていただいた。
今後の交流が楽しみだ。

元日本大学総長 小嶋勝衛氏
元神奈川工科大学学長(現鴎友学園理事長) 小口幸成氏
芝浦工業大学学長 村上雅人氏
工学院大学常任理事 木村雄二氏
日本工学教育協会 専務理事 剣持庸一氏
東京大学 吉田眞氏

 

iPhoneで簡単!UFPFFフィルムメイキング ワークショップ

9月21日は国連で制定された国際ピースディです。ご存知でしたか?

国際平和映像祭の一次審査申し込みが始まっています。(2012年4月〜5月末まで)
今回は、大学生ボランティアが企画運営する、アップルストアー銀座でのワークショップのお知らせです。
気軽にiPhoneでも映像作品が作れる事を体験してみませんか?

日時:5月6日(日)
18:30~19:30  事前撮影会(希望者のみ)@皇居
(移動・休憩)
20:00~21:00 『平和と映像のワークショップ』@Apple Store 銀座 3Fシアター
参加費:無料
要予約:名前、メールアドレス、参加人数を明記の上
wonderwall76m☆gmail.com(松本)までお申し込みください。
(☆を@に変えてメールください)

内容:
(PART1)素材集めの撮影会
UFPFF学生スタッフのメンバーでもとりわけユニークなせいなと一緒に
皇居をお散歩しながら撮影会。
平和に関する映像素材を集めましょう!
PART2の事前課題をみんなで一緒に取り組みたい人向け。
先着20名限定。
場所は皇居(東京都千代田区千代田1-1)
18:30に地下鉄各線大手町C13b出口に集合(1時間程度)
持ち物:iPhone ワークシート(HPよりプリントアウトして、記入してくる)

(PART2)iMovieを使った映像編集ワークショップ
Apple Store 銀座で実際に映像編集の方法を学びましょう!
あなたが準備してきた動画・写真でかんたんに素敵な映像が作れます!
初心者大歓迎!お友達と一緒の参加歓迎!

場所はApple Store 銀座(東京都中央区 銀座3-5-12 サヱグサビル本館)
20:00にApple Store 銀座 3Fシアター集合
準備物:自分で撮った素材動画 30秒×4本
映像編集できるApple製品 (iPhone・iPadなど)
☆iMovieを使用します。ダウンロードしてお越し下さい。(450円)
www.apple.com/jp/ilife/imovie
ワークシート(HPよりプリントアウト)
あなたらしい自由なアイディア(テーマは平和)

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