オルカフェスタ

アットマーク・インターハイスクールの年に一度の学習成果発表会。
学生自らが作成した、評価物を公開して審査をしてもらう、アットマーク独自のイベントだ。

大学の卒業論文のような分厚い論文を書く学生もいれば、いますぐにでもゲームに採用されそうなCGで作成したキャラクターを提出するものもいる。特 殊な技法で絵画を描いてくれる子も入れば、楽しかった学校イベントのフィールドワークの様子を協同でビデオ編集して披露する学生もいる。

ここで、私は学長賞なるものをずっと選定してきた。

他の賞と異なり、学長賞には厳然たる評価基準を設けている。

1 最終作品がデジタルであること
ブロードバンド時代に適したコンテンツであること。
2 共同作業での作品であること
個人プレーではなくチームプレーが遠隔で学習している学生にも体験できること。
3  公開のコンテストに応募していること
公開を目的としているコンテンツを優遇。→自分の作品が誰かの役に立つかもしれない。

全ての基準をクリアしている場合は少ないのだが、今年は以下のような作品を選定した。

発表は、デジタルビデオを使っての発表。
製作は共同作業。異年齢の仲間とともにジャズバンドを結成。アットマーク・インターハイスクールの成人学生と高校生の年代の学生が中心となり、社会人の方 達の応援ももらい、初心者バンドを結成。スタジオを借りてセッションを行った。後は、このコンテンツをポッドキャスティングしてくれると三番目の基準も満 たすかもしれない。

アットマーク・インターハイスクールの学生はインターネットで繋がっているが、とかくグループでの活動には弱いと考えられやすい。しかし、学生の周 りには地域があり、人がいて、お祭りに積極的に参加したり、こうした趣味のグループを結成する際に、異年齢の学習環境を自然と獲得するケースがまれではな い。一般の日本の高校より、開かれた学習環境を手に入れる事ができるのが、アットマーク・インターハイスクールの校風であるとも言える。

オルカフェスタはそうした新しい時代の息吹を感じ取る事ができる学習環境である。
今年もたくさんの人に応援をいただいた。感謝、感謝。

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