1999年度の不登校の児童・生徒が過去最高の約13万人に達していたことが、 8月4日の文部省の学校基本調査速報で明らかにされたようだ。ここでは数の信憑性はあえて問題にしないでおく。
対策として、スクールカウンセラーを制度化して、学生、教員、保護者のメンタル面をサポートしていくことを目指しているようだ。
「集団生活になじめない子どもが増えている」(文部省中学校課)という冷静な言葉があるようだが、「集団生活になじめない親もいる」「集団生活しかコントロールできない教員もいる」と言い換えた場合、本当にカウンセラーを増やせば解決につながるのか疑問だ。
学生同士もお互いのカウンセラーになり、保護者も子どもの声を聞く、教育者は個々人の学生の要望にどこまで耳を傾けられる時間を作るか、そうした基本的な作業の見直しをするべきではないだろうか?
相手の話を聞くという基本動作が社会で欠如しつつあると感じる昨今だが、インターネットの中では盛んにコミュニケーションを求める声が聞こえる。学生にホームページを作らせると必ずと言って良いほど、コミュニケーションボードやチャットルームのプログラムを埋め込みたいという要望があることは、私自身教壇に立つ立場として何度も経験していることだ。
カウンセラーを設置すれば、それで責任は逃れられると考えがちになることだけは避けていただきたい。学校の現場からは「教師にとっても心強い」「保護者もカウンセラーの存在を意識し相談を受けようとする意識が高まっている」とコメントがあるようだが、あくまでもカウンセラーはきっかけであり、社会全体でこの問題に取り組んでいかなければならないことであることを忘れてはならないと思う。

