都立高校の総合学習履修漏れ騒ぎ

まったく最近のメディアには困ったものだ。
記者の勉強不足による、謝った報道で子ども達の心が傷ついた。

2006年12月12日の大手新聞社の報道によると、都立高校の一部で総合学習の時間があたかも受験向けの学習に振り替えられているという状態を暴 いたような記事が掲載された。若手の地方局の記者の早とちりである。現在都教委が中心に再度調査をしているが、名指しで報道された私の母校では、規則に 則ってカリキュラムを構成しており、システム的には全く問題ない教育を実践している。実際に都教委では履修漏れは八王子東高校の公民のみで、他の学校では 履修漏れがなかったと報告されている。

恐らく、昨年の一連の報道の流れでうがった目で記事にしてしまったのだろう。しかし、こうした報道は子ども達の心を傷つける。特に進学校をターゲットに悪い風評を拡げた事実を記者はどう責任を感じているのだろうか?

私は、現在母校の学校運営連絡協議会の委員もやっており、他校と比べても履修の内容が伝統的に濃すぎる学校で、文系の生徒にも理系科目をみっちりと やっている学校と認識している。私が生徒だった頃からその伝統は変わっていない。各科目の先生方の教授法もとても優れており、科目の学習自体が既に総合的 学習になっている授業も少なくない。課題研究も多く、それだけでも他校と比べると子ども達の負担が大きいのに、どうしてこんな報道が起こるのか不思議なく らいだ。

恐らくこの記者の未来はないと思うが、いくらなんでもまったく正反対の受験勉強とはかけ離れた学習を重視している学校を名指し攻撃するとは、ミスジャッジもひどすぎる。

都教委から断固とした抗議声明を出して欲しいと願っている。

こんなつまらない件で、半日拘束されて会議に出席させられた。私は他の仕事をしていたら高額の時給を取る訳で、私にも間接的に損害が及んだと思う。

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