多摩美術大学情報デザイン学科2006年度卒業生展覧会講演会

2007年 3月 3日 (土曜日)

13:00から14:30までの間で、石田晴久先生、佐藤皇太郎先生、柳沢で、記念講演を行いました。私の担当は「動画PodCastingと美大生の可能性について」。

1時〜1時半
バンダイ・ナムコ企画室 佐藤皇太朗 「情報デザインコースにおけるアニメーション教育」
課題の出し方、目標の設定など提言があり、学生の制作したコンテンツを発表していただ
いた。

1時半〜2時
柳沢富夫 「動画PodCastingと美大生の可能性について」
美大生に期待する事として「Produce Your Own Media」を提唱。
インターネット放送の2つのソリューションの紹介。
ビーケアー IPv6によるマルチキャストとは
エムログ Telebeeの紹介、大学での使い方の例の紹介と無料サイトへの勧誘

2時〜2時半
4月から日本サイバー大学総合情報学部学部長 石田晴久
日本サイバー大学設立の経緯から、今後の学制像の期待など。

このチームで授業を2年間運営してきたことは、とても貴重な体験になった。次世代の環境をアートに敏感な学生とともに模索できたこと、現状でできな ない事の不満を整理して新しいソリューションを探すきっかけになったことなど、これからの私自身のビジネスの展開にも有意義な体験だった。

3月26日には、BBCoach Project(http://bbcoach.roundtable.co.jp)でもこのチームは再会する。
これからも長いおつきあいを続けて行きたいと願っている。

2014年の未来予測

話題の未来予測ムービーの日本語字幕版です。
学校現場で教材として使えるでしょう。
http://www.probe.jp/EPIC2014/

英語版ですが2015年版が下記サイトにあります。
http://www.albinoblacksheep.com/flash/epic

やはりiPodの生み出す世界がイマジネーションをかき立てますね。
みなさんならどんな未来を予測しますか?

参考サイトとして
http://nikkeimedialab.jp/blog/2005/05/post.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0507/06/news099.html
をあげておきます。

都立高校の総合学習履修漏れ騒ぎ

まったく最近のメディアには困ったものだ。
記者の勉強不足による、謝った報道で子ども達の心が傷ついた。

2006年12月12日の大手新聞社の報道によると、都立高校の一部で総合学習の時間があたかも受験向けの学習に振り替えられているという状態を暴 いたような記事が掲載された。若手の地方局の記者の早とちりである。現在都教委が中心に再度調査をしているが、名指しで報道された私の母校では、規則に 則ってカリキュラムを構成しており、システム的には全く問題ない教育を実践している。実際に都教委では履修漏れは八王子東高校の公民のみで、他の学校では 履修漏れがなかったと報告されている。

恐らく、昨年の一連の報道の流れでうがった目で記事にしてしまったのだろう。しかし、こうした報道は子ども達の心を傷つける。特に進学校をターゲットに悪い風評を拡げた事実を記者はどう責任を感じているのだろうか?

私は、現在母校の学校運営連絡協議会の委員もやっており、他校と比べても履修の内容が伝統的に濃すぎる学校で、文系の生徒にも理系科目をみっちりと やっている学校と認識している。私が生徒だった頃からその伝統は変わっていない。各科目の先生方の教授法もとても優れており、科目の学習自体が既に総合的 学習になっている授業も少なくない。課題研究も多く、それだけでも他校と比べると子ども達の負担が大きいのに、どうしてこんな報道が起こるのか不思議なく らいだ。

恐らくこの記者の未来はないと思うが、いくらなんでもまったく正反対の受験勉強とはかけ離れた学習を重視している学校を名指し攻撃するとは、ミスジャッジもひどすぎる。

都教委から断固とした抗議声明を出して欲しいと願っている。

こんなつまらない件で、半日拘束されて会議に出席させられた。私は他の仕事をしていたら高額の時給を取る訳で、私にも間接的に損害が及んだと思う。

TV2.0

TV2.0元年になるかもしれませんね。
弊社で紹介したソリューションで世の中が変わって行くかもしれません。
Pod Castingを拡張して携帯や家庭のテレビへの動画配信技術が揃って来ました。

その秘密は下記のサイトで論じられています。
これからも様々なICT技術が世の中を動かしていく原動力になっていくことでしょう。

メディアを全世界の人が構築できる時代に突入です。

http://bptv.nikkeibp.co.jp/

早稲田総研

石田晴久先生の紹介で以前訪問させていただいた早稲田総研に行ってきた。早稲田大学が出資している企業でe-learningサービスを提供してい る。ヒアリングしてみるとちょうどポッドキャスティングを検討しているタイミングとのこと。やはり今年はインターネット放送元年になりそうだ。

01 Virtual SchoolのSNSを公開しました!

01 Virtual School のソーシャルネットワーキングサイトを公開しました。
TLC(Tokyo Learning Centre)プロジェクトの一貫として01 Virtual Schoolへの参加者の為のソーシャルネットワーキングサービスを開始しました。http://01sns.roundtable.co.jp
参加には紹介者が必要です。
有限会社ラウンドテーブルコム
(http://www.roundtable.co.jp/)のコミュニティサイトに登録(無料)して紹介してもらうか、
新しい学校の選択肢:01バーチャルスクール
(http://01school.roundtable.co.jp/)
に参加登録(無料)をしてみてください。紹介者がみつかるはずです。

メディアリタラシー教育

メディアを活用して、自己表現をコントロールできる人材教育」と定義しようか。

「メディア」って何?
昨今、ポッドキャスティングで自分の放送局を持つ事も夢ではなくなってしまった。こんな時代だからこそ、自分をコントロールする術が必要なのだろう。

テレビが悪い!テレビゲームが悪い!BBSが悪い!SNSが悪い!携帯が悪い!と大人が叫ぶ。その為には悪いコンテンツを排除して、良いコンテンツを配布するコンテンツ流通を整備する必要があると指摘される。

デジタルが悪くて、対面でコミュニケーションしないのが悪くて、だから子供達のコミュニケーション能力が下がっていると大人が叫ぶ。その為には絵本を読んで聞かせて、面と向かって話し合って、朝ご飯は家族全員で食べなければならない。

何か違わないだろうか?いつも危険を察知しているのは大人。子供達を守るのは大人。ではいつ子供達は理解するのだろう?自分を。いつ自立していくのだろう?

問題なのは型ではなくて、技術ではなくて、心なのでは?コミュニケーションなのでは?

子供達はコミュニケーションに飢えている。大人達の遊び心ではやっているSNS。一般的には18禁のはずなのに・・・もう子供達は携帯の中で、やり まくっている。「モバゲー」はゲームのサイトだけど、最もはまっているのが、こうしたコミュニテーションツールとしての活用だろう。「モバゲー」知ってい る?というテーマで友達同士が繋がる。見えない友達とも繋がる。でも携帯の中は直感的な言葉の世界だから、なかなかうまく伝えられないことも出てくる。そ んな関係をを放りっぱなしにしてしまっていることが問題だ。「もうひと言付け加えていれば、感情を害さなかったかも」なんていう言葉の使い方は大人のメー ルの中でもたびたび遭遇する。子供だからって体験を禁止されるのはどんなものか?携帯持ち込み禁止の学校は意外に多い。

いじめの質も変わった。大人も企業内でのいじめをメールでやってくる人間もいたっけ。だから子供を責められない。一億総人口コミュニケーションべたなのでは?

言葉を丁寧に、誤解のないように、自分の思いを相手に伝えること、そんな体験を数多く、子供達と一緒に実践していける学習環境を創り上げるべきだと思う。

BBCoach Project(http://bbcoach.mnw.jp)はそうした学習環境を目指している。一人一人が自立した人間として子供も大人も参加できるコミュニティだ

某大学プロジェクトの報告書の英訳

こんな仕事が飛び来んでくる予定だ。
仕事を受ける方はうれしいのですが・・・

うーん、確かにアカデミックな人全てが英語ができるとは思えないが、プロジェクトの報告等はやはり担当教授自ら訳した方がベターなのでは?学会等で質問があったらどうするのだろう?

私の卒業したゼミではこうした動きを徹底的に排除する姿勢が教授に見受けられた。つまり、研究の実績は一人の人が握ってしまうのではなく、必ず関わった本人が責任を持って完遂するかわりに、きちんと名前も掲載してもらうという方法。

仕事として受ける訳で、きっと外注業者扱いだろう。誰が翻訳を担当したのかは成果物には記載されないかもしれない。

そういえばアカデミックな英訳を中心に仕事して活動している会社の社長さんに以前会った事があったけ。世の中こんなもんなのだろうな。

某高校SSH運営委員会

「スーパーサイエンスハイスクール」というのをご存知だろうか?
「この学校は理系の学習に力を入れています!」というのをアピールできる企画。科学技術振興機構というところが恐らく文部科学省の予算を学校に配布して、 特別授業を実施させるというもの。配布されるには校長生成の緻密な企画書が審査される。つまり第一段階では校長生成の資質が問われるという仕組み。
いつの間にかSSHの学校にされてしまった現場の先生方はとっても悩む。生徒も余計な学習にチャレンジしなくてはならなくなってまた悩む。みんな忙しい忙 しいと言いながら、「報告」しなければならないから、次のプロジェクトの予算が取れないからという理由もあるのか、一生懸命創意工夫して授業を展開して、 報告書を作成するわけだが、これがとてつもなく大変な作業量だ。
それでも戸山はすごい!とんでもなくすごい授業が目白押し。先生方の力量がやはり違うのか。相当張り切って授業展開しているので、公開授業もなかなか面白い。生徒もプレッシャーを感じながらも、ついて行っている。さすが我が母校!(私はしっかり文科系だだけど。)
長瀞の地学巡検をテーマに、一年生が講堂でグループ発表をしていた。生物の時間に生徒一人一人にテーマ持たせて、研究を促している授業もあり、通常より実験時間を多く仕組んでいる化学の時間も拝見させていただいた。
ちょっと心配だったのが、本当にこれで子供達の自立的学習が身に付くかという問題。もちろん若いうちからトレーニングを積んで、すばらしい科学者を育成す るというのがこのプロジェクトの目的だが、何かとても詰め込みすぎている感じがしてならない。そこに子供達の自主的な学習が本当に起きているのかどうかの 検証はまだされていない。先生方のマスターベーションと言ってしまえばそれまでだが・・・
これを回避するにはどうしたら良いか。私が今まで実践してきた方法を使ってくれれば良いのではないかとふと考えた。
まず、先生方も参加型のコミュニティーをネットで形成する。そうすると縦割りで、隣の先生が何をしているのがわからなかった先生方の情報交換が可能にな る。つまり、子供達が似たような課題をあちこちでやらされるという過重負担を防ぐことが可能だ。本来ならオープンコースウェアーにして「公開」すべできだ ろう。なにしろ、税金で実施されているプロジェクトなのだから。
次に、子供達の学習のログをきちんと残しておく。しかも、学校全体で共有できるように。現状では担当の先生方までで、細かい情報はなかなか取得できない状態。これではせっかくのすばらしい授業の体験も後輩達には全く伝わらない。
さらない。「公開」を目的とした子供達の作品、コンテンツの発表とデータベース化。これは学校の資産になる。
私がこれまで関わってきた授業、学校運営は以上の方法を徹底的にやってきた、そこまでする必要はないのではと、仲間の教員に指摘されたりもしたが、その意味は本当に大きな物だと実感した。どれ一つとっても今の学校の現場には実現できていない。

最後に、このプロジェクトに起因すると思われる、子供達の体の異変が起きているそうだ。蕁麻疹が4名出ている模様。これは問題だ!と指摘する先生方 はいたが、ではいったいどうするかという回答が出てこなかった、運営委員の方でも、ある程度のドロップアウトは仕方ないという声も上がったのだが・・・私 はそうは思わない。
パッケージ型、紋切り型の授業する為に、こうした予算が降りているとはとても思えない。こういう問題にぶち当たった時の次の戦略を開発する為に、こうした試みがあって欲しい。そう願うのは変人だからなのだろうか?