3DBiz研究会発足記念セミナー

ようやく3DBiz正式に動き出しました!

発足記念セミナーを企画しました。
3D業界に興味ある学生の方、新たに3Dでビジネス展開を検討されている企業人の方、少しでも3D業界に興味を持っている人、全員集合しましょう!
そして一緒にマーケットを創り上げていきませんか?
そんなキックオフ会になれば幸いです。

***www.3dbiz.jpから引用
http://www.3dbiz.jp/com/index.php?option=com_content&view=article&id=54&Itemid=65

テーマ  : 集まれ!3D映像クリエーター

これからの3D映像制作ビジネスのあり方を考える

昨年来、映画業界、TV・放送業界、家電業界、ゲーム業界などを巻き込み盛り上がる3D市場。しかし話題性と期待はある反面、それをユーザーの感動に変えるコンテンツ不足が指摘されています。その克服には、コンテンツ制作現場におけるワークフローの確立、制作環境の整備そしてクリエーターの育成などが必要と思われます。当セミナーでは、今後の3Dビジネスの鍵を握る映像コンテンツ制作現場にスポットを当て、同分野の先駆的企業・大学の方々にお集まりいただき、3D映像制作現場の現状と課題について、具体的な事例を交えた解説とともに、あるべき3D映像制作環境についての討論を行い、これからの3D映像制作ビジネスのあり方について考えていきます。

日 時 : 3月4日(金)14:00~18:00   (開場 13:30)

場 所 : アキバホール 5F(富士ソフト/JR秋葉原駅 徒歩2分)
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル
TEL:03-5209-6285
地図 http://www.fsi.co.jp/akibaplaza/cont/info/access.html

主 催 :   3DBiz研究会

対象者 : 3Dの制作者・技術者及び3Dマーケティング・ビジネス・教育関係者

受講定員  : 150名 (ホール定員180名)

受講料 : 会員 4,000円  一般 6,000円   学生 3,000円

プログラム
13:30 開場

14:00~14:05  開会挨拶  ・3DBiz研究会幹事

14:05~14:50 セミナー1  & 3D映像 『仮題  3D映像制作の現状と課題』
・講師:株式会社IMAGICA 3D事業推進室 課長 灰原光晴氏

14:55~15:40 セミナー2 & 3D映像 『仮題  3D映像市場の今後に期待する事』
・講師:株式会社ビデオテック  制作本部長 森俊文氏

15:40~16:00 休憩

16:00~17:30 パネルディスカッション 『3D映像制作環境の構築と今後の課題』
・司会 株式会社ビジュアルコミュニケーションズ
代表取締役 小山一彦氏

・パネリスト
株式会社IMAGICA 3D事業推進室 課長 灰原光晴氏
株式会社ビデオテック 制作本部長 森俊文氏
日本BS放送株式会社 3Dプロデューサー 中根祥一氏
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
放送機器営業部部長 中野芳充氏
関東学院大学工学部 准教授 海老根秀之氏

17:30~18:00 研究会紹介  『3D映像制作の普及に向けて -3DBiz研究会の活動-』
3DBiz研究会 代表幹事 大久保洋

18:00      閉会

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生徒の向き合う時間を創り出した学校

学校現場の先生方が疲弊している。
いじめ、不登校、学力不足、モンスターペアレント、進学重点校対策、スーパーサイエンスを始めとする先進的なカリキュラム構築や運営等等、学校現場には様々な課題があり、学校の先生は大変だという話がある。

様々な報告書類の提出、会議の連続、様々な原因は考えらえられるが、組織のあり方を根本的に考え直す必要があるのかもしれない。プロジェクトマネジメントの概念を導入して学校の組織改革を行うという実践も必要であろう。少なくとも、プロジェクトが終了した時の感動を先生方は味わって欲しいが、目標をきちんと設定していないが為に(なるべく評価されないような目標を設定してしまっている為に)、その感動を味わえずに、疲弊ばかりしてしまうことも多い。

私は時間を生み出しながらも生徒とのコミュニケーションの質と量を増やす為に、ICTの技術を活用すべきだと考えているが、今回、こうしたICT技術以外で改善してしまった事例を見る事となった。

日経新聞(2011年2月7日)の記事を読んで、早速訪れたのが、東京都東村山市の大岱(おんた)小学校の西留安雄校長。

この学校は校長が在任の7年間で、問題学校から先進的な模範校へと変革を体験した。組織そのもののあり方が変わったのだ。
西留安雄校長はこの学校で校長経験2件目だったそうだ。通常3年程で交代になってしまうところを、延長して大岱小学校の改革に取り組んだ。

その目標は明確だった。
生徒と先生が向き合う時間を創りだす!

その為に無駄な作業を先生に課さないよう留意し工夫する。
組織変革の必要があれば、それまでの常識を打ち破った改革を実施する。
できた時間を活用して、教員同士が学び合う仕組みも取り入れ、生徒には学習の記録を日誌のようにつけてもらう。貴重な学習記録ノートがうず高く積まれていた。それをもとに一人一人の生徒の学習到達度を確認しながら、学習環境を整えて行く。学習到達度が遅れた子供たちにはドリル等を学校で用意して、補完授業の為の時間も創りだしていた。
運動会等の学校の行事にはOBである中学生や親御さんのボランティが応援。地域で学校を支えている姿も見いだされた。
ごく普通に起こっていなければならない事項ばかりなのだが、実はこれは学校現場では実現できていない場合が多い。
一人の生徒が頑張ってもだめ。一人の先生が頑張るだけでもだめ。それを取り囲む組織全体がこうした作業を応援するように変革されていなければ、決して長続きすることではない。

その施策が特殊なので、例えばメディアでは「職員会議を廃止」などという文字が踊るが、ポイントはひとつ。PDCAサイクルの後半を、プロジェクトの直後に行うという基本姿勢だった。反省はすぐに行い、改善計画を即座に立てる。改善目標がはっきりしていて、到達することが可能な計画が練られる。恐らく達成感も味わえる職場環境なのだろう。その意識は、教室の中にまで波及していて、教室は各先生方の細やかな工夫のかたまりがそこかしこに表現されていた。各先生が生徒達に達成してい欲しい目標やそのノウハウをわかりやすく図示していたり、あらゆるところで、生徒が達成した学習記録を誉め合う仕組みが施されている。一年中文化祭が展開されているような感じに見えた。

ちなみに大岱小学校では、各学年で他の小学校と比較して年間100時間程の学習サポート時間を生み出している。

この活動をぜひ西留校長の引退後も続けて欲しい。
続ける為の運用ノウハウは充分学内に溜まっている。
またこの活動が広く普及して欲しい。
その為の応援を私ができるのであれば、サポートを続けて行きたいと思った。

久しぶりにすがすがしい学校訪問だった。

尚、近々西留校長は本を出版されるという話も伺った。
今度「本のある時間」でも紹介してみようと思う。

また、全国の先生方が集まる発表会も近々に開催されるようだ。
2011年2月19日(土)
大岱小学校
〒189-0011 東京都東村山市恩多町4-17-1