面白いシンクライアントシステムに出会った。
某学校法人のICT環境リプレースについて、いろいろと検討していたところ、個人情報の観点からとメンテナンスの観点から、やはりシンクライアントのソリューションが浮上してきた。
以前、私はSunRayシステムを導入した経験があるが、どうやらその後シンクライアントもいろいろと発展してきているらしい。
もちろんSunRayにしても端末がよりスマートになり、使いやすさが増している(Windowとの相性についても)ようだが、今回のはLinuxを使ったソリューション。
「Resalio Linux」総合シンクライアント・ソリューションである。
USBメモリーにLinuxの起動ディスクを用意して、パソコンそのものをシンクライアント化してしまおうという設計だ。
パソコンにUSBメモリー(512MB)を刺して起動すると、シンクライアントとして立ち上がる。サーバーへのアクセス認証をすませれば、今まで使ってい たパソコンは既にシンクライアントになっている。少し古い機種(5年程までの機種までか?)にも対応しているということなので、リプレースを検討している 団体には朗報かもしれない。
しかし、問題なのはその起動時間。USBメモリー内のOSをそのままパソコン側に一旦コピーしてから起動するというシステムなので、どうしても起動に1〜2分程かかってしまう。小中学生には不向きだろう。意識のある高校生以上は可能性があるかもしれない。
良い点はOSのクラックが殆どできないということ。毎回起動するとはまっさらのOSから立ち上がってくるという仕組みだ。旧式パソコンの有効利用を検討される方は、ターゲットになってくるだろう。
100クライアント、2980000円から。
http://www.mptech.co.jp/jp/index.html