NEC e-Trend Conference 2007 01

私の後輩が企画したカンファランス。広報部で頑張っています。

一日目は「NGN」がテーマでした。

Next Generation Networkの略ですが、もう今年中に実用化が検討されているとのこと。いったいどんなサービスになるのか楽しみです。

NGNと言われてもピンとこない方も多いのではないでしょうか?私自身も少しまとめないと理解しきれていない状態です。私の現時点での理解力だと、 「TCP/IP通信のネットワークに課金システム等のサービスレーヤーが揃ったセキュアーで、データの品質が保証されているメディア回線」というイメー ジ。

携帯電話会社が構築したネットワークは課金システムがついていたのが特徴でしたよね。ドコモのネットワークはそのまま課金システムとも言えますよ ね。NGNはその電話会社版なのではないかと。つまり携帯電話にやられっぱなしの固定電話会社がそのネットワークを活用して課金システムと専用線を使った TCP/IPソリューション運用回線を提供しようという試みなのだと思うわけです。

実際のサービスがまだ公表されていないのですが、きっとインターネット草創期に企業向けのサービスで毎月数十万円もするプロバイダー料金が取られて いましたが、そんな感じなのではないかと思う訳です。確かに品質が高く、サービスも付加された回線であれば、高額なサービス料金を取る事が可能ですよね。

さて、そこに乗ってくるソリューションは今までと異なるのでしょうか?異なるとするとサービスレイヤーです。つまり今までは利用者側が課金システム やウィルス駆除システム商品を選択して、プロバイダー料金とは別にサービス事業社と契約していた、という状態だと思いますが、NGNプロバイダー契約する とそれが始めからついてくるという訳です。但し、利用者側は選択権がありませんので、こうしたサービスの質とコストを勘案して、NGNの方がメリットがあ ると判断した場合に、ビジネスになるのでしょうね。NGNはそのネットワーク同士のネットワークもするようなので、世界的なサービスになるようです。

とここまでは良いのですが・・・

いったい私たちはどこのアクセスポイントでNGNに繋ぐのでしょうか?これまでのインターネット回線で作られたアクセスポイントを使ってしまうと、 やはり脆弱なインターネットとの接続が必要になります。だとすると今までのインターネットで良くなってしまいますよね。将来家庭まで伸びるとして、その後 無線で繋ぐときもNGN用の無線になるのでしょうか?このあたりがまだ釈然と来ていません。

いずれにしても、さらに高額になり、便利になるという方向性なのかもしれませんが、ここで気をつけなければならないのが、便利になってもなかなか普 及しない技術もあるわけで、本当に消費者に評価される時期がいつになるのかということだと思います。インターネットの回線も個人向けプロバイダーが出て来 て一斉に拡大したました。web2.0の世界はユーザー参加型、顧客接点が重視される世界です。こうして育まれて来た世界にどのように浸透していくのか が、今後の新しい技術に発展スピードに影響を与える事は間違いないと思います。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください