OH!君

多摩美術大学情報デザイン学科で担当した「インターネット放送」の授業が、別展開をし始めた。

学生が制作したコンテンツはPodCastingの技術で公開されている。私のiPodにもこうしたコンテンツが満載だ。

ある時にある人に、こんなコンテンツを私の教え子が制作しているんです、と紹介したところ、これは面白いということになり、その方の知り合いの地方放送局の東京支社長をご紹介いただいた。

先日、プレゼンテーションさせてもらったところ、大変気に入った学生のコンテンツがあり、その世界にこの放送局が持っているキャラクターを入れて動かして欲しいとの依頼。早速学生と相談して、制作して提出した。

なんと、次は放送局の社長面接になるらしい。

「放送と通信の融合」という課題は、業界では危機感のあるテーマということか。本気で考えてる現場が、放送局にもあった。

Resalio Linux

面白いシンクライアントシステムに出会った。

某学校法人のICT環境リプレースについて、いろいろと検討していたところ、個人情報の観点からとメンテナンスの観点から、やはりシンクライアントのソリューションが浮上してきた。

以前、私はSunRayシステムを導入した経験があるが、どうやらその後シンクライアントもいろいろと発展してきているらしい。

もちろんSunRayにしても端末がよりスマートになり、使いやすさが増している(Windowとの相性についても)ようだが、今回のはLinuxを使ったソリューション。

「Resalio Linux」総合シンクライアント・ソリューションである。

USBメモリーにLinuxの起動ディスクを用意して、パソコンそのものをシンクライアント化してしまおうという設計だ。
パソコンにUSBメモリー(512MB)を刺して起動すると、シンクライアントとして立ち上がる。サーバーへのアクセス認証をすませれば、今まで使ってい たパソコンは既にシンクライアントになっている。少し古い機種(5年程までの機種までか?)にも対応しているということなので、リプレースを検討している 団体には朗報かもしれない。

しかし、問題なのはその起動時間。USBメモリー内のOSをそのままパソコン側に一旦コピーしてから起動するというシステムなので、どうしても起動に1〜2分程かかってしまう。小中学生には不向きだろう。意識のある高校生以上は可能性があるかもしれない。

良い点はOSのクラックが殆どできないということ。毎回起動するとはまっさらのOSから立ち上がってくるという仕組みだ。旧式パソコンの有効利用を検討される方は、ターゲットになってくるだろう。

100クライアント、2980000円から。
http://www.mptech.co.jp/jp/index.html

日経BP

久しぶりに高校の友人と会いました。
高校時代一緒に8ミリ映画を製作していた仲間です。

日経BPには「日経ビジネス」という雑誌がありますが、その読者向けのコミュニティサイトを運営しています。読者の平均年齢は私と同じ年だそうです。企業の部長クラスの方が多いのではないかと思います。
このネットのコミュニティでは、無料のコンテンツと有料のコンテンツがあるようです。コラムは50本/週以上あるようで、読破する読者は大変な時間を使わ なくてはならない程だそうです。まだ動画コンテンツは少ないようですが、やはり彼らも今後の展開を考えているようでした。
今後いろいろとソリューションを提案していこうと思っています。

静岡映像CG協会

静岡映像CG協会の9月度の会合に参加してきた。

富士山伊豆映像文化教育フォーラム
富士山映像・CG・アニメコンテスト
が12月3日に沼津知り図書館視聴覚室で開催される。

今年は沼津市文化体験プログラム支援事業として地域の小学校3校で、民話の映像化を実施するプロジェクトも実施したので、そのお披露目会にもなっている。
ぜひお時間のある方は、参加してみてください。

JPEG2000

動画を可逆的にエンコードする技術だ。つまりエンコードした後も元に戻せるというわけ。
どんな場所で使われるのかを開発コンサルティング企業の担当者に聞いたところ、「インディーズ系の映画館」というコンセプトが返ってきた。その時はどうし てだかわからなかったので、私の友人で通信と放送の融合を意識したコンサルティングを既に10年以上やってきている姉崎氏を訪問して聞いたみた。

さすが姉崎氏だ!私の疑問をどんどん解いて行ってくださった。

「プロはエンコードしないのが原則。
消費者系ではmpeg系が現時点では一般マーケットを席巻している状態。
その中間のセミプロ向けなのがJPEG2000。
動画を加工する際にはある程度使えるので、フォーマットとしては今後も残って行くだろう。
ネットワークでの配信技術と結びつくと面白い需要を生み出す可能性ある。」

とのこと。
私が見た製品もまだハードディスクを複数つけて使う仕様のようだ。
しかもハードウェアーエンコーディングとディコーディングだ。
今後の展開次第では面白い商品になる可能性もある。
ターゲットは学校や、自治体かもしれない。
本物の映画館を建設する資金はないが、今後映画館を増やして行く可能性のある業界。
そう言えば、慶應の安西塾長は各キャンパスにハリウッド指定の4Kの映画館建設を考えていたのを思い出した。

モーションピクチャー

韓国の大学の先生が押し進めているモーションピクチャーの仕組みをご紹介いただいた。日本より圧倒的に安く開発できるというのが売りなのだが、もう少し調べてみたい。いったい相場ってどんなものなのだろう?

キャラクタービジネスをネットで展開していくのに適しているのではないかと思う。特に説明が必要な商品で子供向けターゲットのものを説明させる、しかもグッズ販売にも繋がる、そんなビジネスだ。もしかするとバーチャルスクールはこの範疇に入るかもしれない。

お預かりしたデータをiPodに入れて、いろいろなところでプレゼンしてみると、結構みんな話に乗ってくる。やはり動画の威力はすごいかもしれない。プレゼン用に急いで以前購入してしまっておいた簡易スピーカーも携帯するようになった。

静岡の東海大学の設備はほとんど使われていないという噂も聞きつけたが、以前、サン・マイクロシステムズに紹介してもらった、沖縄の名護にある国が かなりの資金を入れた施設は4年程前でもモーションピクチャーのスタジオを500円/時間で貸してもらえるというのを聞いて驚いた覚えがあるのを思い出し た。ポッドキャスティングという流通網でこのキャラクタービジネス、火がつくかもしれない

JOCW

日本オープンコースウェアーコンソーシアム
http://www.jocw.jp/

MITがカリキュラムや授業ノートを公開しているのはみなさんもご存知だと思う。これはその日本版。しかしひとつの大学のプロジェクトではなく、日本の一流どころの大学が揃って少しずつ始めているのが特徴だ。

慶應義塾大学のDMC(デジタルメディアコンソーシアム,http://www.dmc.keio.ac.jp/)のe-Learning担当の福 原教授を訪問した時にご紹介いただいた。福原氏は日本イーラニングコンソシアム(http://www.elc.or.jp/)の理事でもある。

確かに、日本の有名どころの大学が連携して情報を公開していっているという作業は、かなりインパクトがある。米国ではMITが走りすぎて他大学がつ いてきたいないからだ。しかもこのデータはNIME(http://www.nime.ac.jp/)の力で現在国の予算を使ってメタデータを入力してい る最中だとのこと。つまりデータベースとの親和性ができてくるということだ。SCORMにも対応していくという方針で、e-Learningのコンテンツ にもなっていく可能性がある。その将来図としては、無料のコースウェアーのマーケットと有償のサポートサービスで学位を取得するマーケットが融合してくる という話。つまり今のコミュニティサイトやSNSのビジネスモデルの発展系か。無料のコンテンツにむらがる潜在顧客、そこに対するAIを活用した広告マー ケッティング、さらには人のサービスとAIによるサービス。そんな図式が思い浮かべられる。

私からは、日本が世界に勝てる仕組みとしての、動画の活用と携帯コンテンツの活用を提言しておいた。融合すると世界をリードできるプロジェクトに発展していくかもしれない。